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スーツケースを選ぶ男性


スーツケースにはどんな種類があって、どのような特徴を持っているがご存知だろうか。スーツケースとひとくくりに言ってもものによって千差万別。使うシーンや好みによって、最適なスーツケースというのは異なってくる。

ここでは、スーツケースを選ぶ際に役立つ詳細な知識と、選び方について紹介する。

スーツケース選びの検討項目

スーツケースを選ぶ際の主な検討項目は以下の8つだ。
①サイズ
②機内に持ち込むか預けるか
③ハードかソフトか
④ジッパータイプかハードフレームか
⑤キャスターの数
⑥素材
⑦シボ加工か鏡面加工か
⑧ブランド

これらの項目の判断の仕方を早見表にした。それぞれの項目に関して、別の記事でより詳しく解説しているので、気になる項目は詳細をチェックしよう。

スーツケース選び方 早見表

検討項目 決め方 詳細説明ページ
①サイズ 基本的には、宿泊日数からサイズを決定すれば問題ない。
日帰り-1泊:10リットル-31リットル
1泊-3泊:32リットル-37リットル
2泊-3泊:38リットル-51リットル
3泊-5泊:52リットル-63リットル
4泊-7泊:64リットル-87リットル
8泊-10泊:88リットル-111リットル
サイズの決め方詳細を見る

・60Lスーツケースの宿泊日数とお勧め
・50Lスーツケースの宿泊日数とお勧め
・40Lスーツケースの宿泊日数とお勧め

②機内持ち込みか預けるか 日帰り-2泊程度の旅行がメインなら、機内持ち込みスーツケースがおすすめ。
機内持ち込み可能なスーツケースは航空会社や路線等によって異なるが、大凡以下の条件となっている。
・個数:1個まで無料。
・重さ:7-10キログラム程まで無料。
・サイズ:縦+横+幅が115センチメートル以下
機内持ち込み荷物の詳細を見る
③ハードかソフトか 例外はあるが、耐久性が欲しければハード。軽量性が欲しければソフトを選ぼう。 ハードとソフトの選び方詳細を見る
④フレームの種類 ソフトスーツケースの場合は、ジッパータイプで決まりだが、ハードスーツケースの場合は、ジッパーかハードフレームか選べる。
例外はあるが、耐久性が欲しければハードフレームを選び、軽量性が欲しければジッパーを選ぼう。その他のフレームの種類によるメリットデメリットは詳細にて。
フレームについて詳細を見る
⑤素材 スーツケースには様々な素材が使われており、素材によって耐久性や重量に大きな差が出てくる。それぞれ一長一短があるので、詳細を確認しておきたい。最も耐久性の高い素材は、アルミニウム。最も軽量な素材はナイロンだ。 素材選びの詳細を見る
⑥キャスターの数 キャスターは、スーツケースの性能を左右する重要な部分だ。また、最も壊れやすい部分だとも言われている。2輪タイプと4輪タイプがあるが、基本的には4輪を選ぼう。悪路を頻繁に通る場合や、機内持ち込みのスーツケースに関しては2輪も候補になってくる。 キャスター選びの詳細を見る
⑦シボ加工か鏡面加工か スーツケースの表面の加工方法には大きく2つ、シボ加工と鏡面加工がある。シボ加工は傷がつきにくいマットタイプ。鏡面加工は光沢感のある美しい見た目が特徴だ。
長く使うつもりなら、シボ加工がおすすめ。
表面加工方法の詳細を見る
⑧ブランド スーツケースの性能は、素材やキャスター種類で異なるが、品質を最も大きく左右するのがブランドだ。同じ素材を使っていたとしても、ブランドによって性能が大きく異なる。ブランドを知ることがスーツケース選びでは大変重要だ。オススメは以下。
・男性旅行:サムソナイト/アメリカンツーリスター/プロテカなど
・女性旅行:グローブトロッター/プロテカ/ブリックスなど
・ビジネス:トゥミ/ゼロハリバートン/リモワ/パスファインダーなど
ブランドを詳しく知る



この8つの項目をクリアすれば、あなたにピッタリのスーツケースを手に入れる事ができるだろう。

女性が選ぶ際の注意点

力の弱い女性や、ご年配の方などは、以下の点に特に注意して選ぶと良いだろう。
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 icon-check-square-o なるべく軽量のものを選ぶ
旅行中は気が張っているので体は疲れやすくなっている。移動で体力を使わないように、なるべく軽量なスーツケースを選ぼう。機内に持ち込むスーツケースの場合は、自分で頭上のキャビネットに入れる必要があるので更に重要だ。ソフトスーツケースや、ポリカーボネートの軽量ハードスーツケースを意識的に選ぶようにしたい。

 icon-check-square-o キャスターは4輪のものを選ぼう
2輪のスーツケースは動きがスムーズで、段差などにも強いという利点があるのだが、常に腕でスーツケースを支えなければいけない。力に自信がなければ、4輪のスーツケースで楽に移動しよう。

 icon-check-square-o キャスターは大きめなものを選ぼう
タイヤが大きいと、小さな段差であれば転がしたまま移動できる。特にヨーロッパなどの石畳が続く街だと、段差の度にいちいち持ち上げて歩くのは大変なのでなるべく大きめのタイヤが◎。
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事前に知っておきたい知識

スーツケースを購入またはレンタルする上で、知っておきたい知識を紹介する。これらの知識は、スーツケースを持って旅行に行く際に必ず必要になってくるので、分からない項目があれば確認するようにしよう。

TSAロック

今ではほとんど全てのスーツケースに搭載されているので気にすることもないかもしれないが、TSAロックの理解が甘いと、せっかく購入したスーツケースが壊されてしまうこともある。正しい知識を身に付けておきたい。

スーツケースの鍵はどうすれば安全?TSAロックってなに?
TSAロックの説明と、注意すべき点を解説する。 スーツケースの施錠が禁止されているアメリカにおいて、施錠が許されているTSAロックだが、実は落とし穴も。

飛行機に持ち込めないもの、預けられないもの

スーツケースに入れていく荷物に関する注意事項を確認しておこう。テロなどの脅威を排除するため、飛行機に乗せられる荷物には国際的なルールが課せられている。特に液体に関しては量の規制や持ち込みする際のルールが細かいので注意しておこう。

飛行機に液体や医薬品は持ち込める?【持ち込めないもの/預けられないものまとめ】
旅行の荷造りを進める上で気にかけたいのが、飛行機に乗せられないものがあるという点だ。特に国際線では、荷物に対する国際的なルールが世界共通で定められており、少しでもルール違反をしてしまうと直ぐに荷物を没収されてしまう。 荷物のルールは、機内に持ち込む荷物と、スーツケースの中にいれて航空会社に預ける預け荷物で異なるので、その違いも理解して賢く荷造りを進めたい。 預け・持込の制限がある品リスト 主にセキュリティーの面から、機内に持ち込めない品や、逆に機内に持ち込まないといけない品がある。これらを理解して、スーツケースに入れる品と、機内持込みする品とに仕分けよう。 機内持込みも預けることも出来ない完全NG 引火の可能性があるもの、毒性の強いものは、機内持込も預けることも出来ない。これらは事前に荷物から完全に抜いておくこと。持って行くと直前で放棄する必要がある。 預けられないもの すぐに大きな災害に繋がることはないが、ほうっておくと事故に繋がる可能性のある品は、機内に持ち込む必要がある。例えば、電子タバコは、なんらかの拍子に発熱し、出火に繋がる危険があるため、すぐに対応できるよう機内に持ち込む必要がある。スーツケースに入れることが出来ないので、必ず手荷物に移しておくこと。 機内持込禁止のもの 凶器となりえるものは機内に持ち込むことが出来ない。必ずスーツケースに移しておくこと。一度スーツケースを預けてしまうと、荷物の移し替えが出来ないので、スーツケースを預ける前に必ず確認しよう。 品名 サンプル 預け荷物 機内持込 キャンプ用ガス/カセットコンロ用ガス × × 酸素缶 × × 殺虫剤/農薬 × × ペイント類 × × 漂白剤 × × 毒物 × × ライター用燃料 × × 花火 × × クラッカー × × 電子タバコ × ○ マッチ × ○ ライター × ○ ジッポ × ○ ヘアアイロン × ○ 水中カメラ × ○ ナイフ ○ × ハサミ ○ × バット ○ × 工具類 ○ × 一見して脅威を抱かせるもの ○ × ダーツの矢(金属製) ○ × 先の尖った傘 ○ × アイゼン ○ ×

おすすめスーツケースベルト

スーツケースは空港で予想外に手荒く扱われるため、誤って開いてしまうことがある。また、同じような外見をしているために、自分のスーツケースと勘違いして持って行かれてしまうこともある。そのようなトラブルを避けるため、スーツケースの入手と共に、スーツケースベルトの入手も検討していきたい。

どれがいいの?おすすめのスーツケースベルトを解説!
スーツケースベルトをするべき理由と、おすすめのスーツケースベルトを紹介。スーツケースベルトは様々な種類があるが、基本的にはどれを選んでも問題ない。コツは、できるだけ派手で目立つものを選ぶこと。また、その他にも様々な機能を備えているベルトもあるので紹介する。

受託荷物のサイズ制限と超過料金について

航空会社や座席のグレードにも依るのだが、預けられる荷物に関して、重量/サイズの制限が課せられている。その制限を超えてしまうと、超過料金として高額な追加料金が発生する場合もあるので、事前にルールと、ルール違反時のペナルティについて理解を深めておきたい。

受託荷物のサイズ制限と超過料金について
空港で預けられる荷物の重量や大きさや個数は、各航空会社によって決められており、その基準を超えてしまうと、超過料金を支払う必要がある。超過料金は高額になってしまうことがあるので、事前に航空会社毎の制限を知っておこう。

荷物の詰め方とコツ

スーツケースへの荷物の詰め方には実はコツがある。荷物の詰め方が悪いと、荷物が壊れてしまったり量を詰め込めないばかりか、スーツケースが不安定になって、スーツケースの寿命を短くしてしまう。正しい荷造りの方法を理解しておこう。

スーツケースの詰め方-賢い荷造り方法とは
スーツケースの構造上、正しい(望ましい)荷物の詰め方というのは決まっている。詰め方次第で、スーツケースの利便性や耐久性が変わってくるし、スーツケースの寿命にも影響するので理解して、常識としておこう。

よく起こるスーツケースのトラブル

スーツケースが壊れて困惑する女性

あまり神経質になる必要はないものの、スーツケースを購入してよく起きるトラブルを紹介する。どれも正しい知識をつけていれば避けられたトラブルだらけだ。もちろん、どうしても避けられないトラブルはあるが、準備の段階ではできるだけリスクを少なくしておきたいところ。購入してからでは遅いので、念のため確認しておこう!

・スーツケースのフレームが歪んでしまい、開かなくなってしまった
・キャスターが直ぐに壊れてしまい、手で持ち上げて運ぶはめに。。
・一回しか使っていないのに大きな傷や凹みがついてしまう
・飛行機のサイズオーバーで超過料金が発生してしまった
・アメリカ旅行中に、テロ対策のためにスーツケースの鍵が壊されてしまった
・スーツケースの中に雨が侵入してしまい中身がずぶ濡れになってしまった

これらはまだほんの一部で、他にも様々なトラブルが発生してしまっている。全てのスーツケースが頑丈というわけではなく、中にはスーツケースとしての機能を満足に果たせない商品もあるので、そういった商品を購入しないように注意しよう。

スーツケースおすすめ情報では、これらのトラブルを可能な限り回避できるよう、スーツケース選びの正しい情報をお届けしていく。

自分にあったスーツケースを選ぶのが正解!

粗悪品の存在について、まずはお知らせできたが、実はスーツケースにはびっくりするような高価な商品が存在する。高価なスーツケースは、高い質を誇っているものが多く、ビジネスマンやステータスのある人が購入していく。

確かに質はいいのだが、果たして20万円を超えるようなスーツケースを買う必要があるだろうか。今は技術開発進んでおり、そこまで高額でなくとも、十分実用できなスーツケースが沢山ある。また、使うシーンや頻度、性別や年齢などで、最適なスーツケースは変わってくる。むやみに高額なものを選ぶのではなく、自分が何を求めているのかを考えて、最適なスーツケースを選ぼう!

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