ABS素材やポリカーボネートなどの強化プラスチックで作られたスーツケースの表面の加工種類として、シボ加工(=エンボス加工)と鏡面加工という2つの加工技術がある。ブランドや商品によってはそれ以外の加工がされていることもあるが、大凡この2つのどちらかだ。スーツケースを購入する前に、双方のメリットデメリットを理解しておきたい。
シボ加工(=エンボス加工)
シボ加工は、表面に細かい凹凸をつける加工方法だ。この加工によって、スーツケースに傷がつきにくくなる。また、凹凸の付け方によって見た目の印象が変わってくるのでデザイン性にも注目したい。
ちなみに、シボ加工というのは日本語で、同じ意味で英語では「エンボス加工」という。ブランドに依って表記が異なるが、同じ加工方法だと思って問題ない。
メリット
・傷がつきにくい
・凹凸によってデザインを変化させ、高級感等のデザイン上の特徴を出しているケースがある
デメリット
・光沢感は失われている。
こんな人におすすめ
スーツケースを使う頻度の高い人や、一つのスーツケースを長く使いたい人は、シボ加工のスーツケースを選ぶべきだ。傷が目立たずキレイな状態で使い続けられるだろう。
鏡面加工
鏡面加工はスーツケースの表面を研磨し、ツルツルに仕上げる加工方法だ。名前の通り、
研磨をすることで鏡のような光沢感を出す。表面に凹凸がないので、光を反射するので、キラキラとした光沢感が出るのだ。但し、その分傷は目立ってしまう。
メリット
・光沢感のある美しい見た目
デメリット
・傷が目立つ
こんな人におすすめ
鏡面加工は実はあまりお勧めできない。最初は光沢感があって美しいが、スーツケースは手荒く扱われてしまうので、数回使うだけで傷が出来て美しさが損なわれるどころか、汚れが目立つようになってしまう。使い捨ての感覚で使用する方は鏡面加工を選んでも良いかもしれないが、そうでない人はシボ加工がおすすめだ。
また、商品によっては、傷がつきにくい保護シートをつけているスーツケースもあるので、探してみると良いだろう。