リーズナブルな路線バスや気楽なシャトルバス、目的地まで直行で連れていってもらえるタクシーなどハワイでの交通手段は様々だが、レンタカーが利用できれば自由に動き回れて行動範囲もぐんと広がる。待ち時間や荷物を気にせず、途中で寄り道も思いのまま。目的やスケジュールに合わせて交通手段をうまく組み合わせ効率よく移動しよう。

レンタルに必要なもの

■日本の免許証
国際免許取得には1年以上の有効期間が必要。25歳以上であることがレンタルの条件（通常21歳以上は保険料上乗せでレンタル可）。
※日本の免許証はハワイに入国後1年間有効。

■国際免許証
ハワイでは日本の免許証だけでレンタカーを借りることもできるが、日本語のみで記載されているためリスクも伴う。日本の免許証しかない場合、とくにオアフ島以外でレンタルを断られるケースや、違反や事故があった際に警察官に免許証と認めてもらえず免許証不携帯（無免許運転）とみなされるケースも。トラブルを避けるためにも、渡航前に国際免許証を取得しておくことを強くおすすめする。
※発効から1年間有効。

■パスポート
最低でも帰国まで、入国後90日以上有効期間があることが望ましい。万一のため原本とは別の場所にコピーを備えておくと安心。

■クレジットカード
追加ドライバーも含めクレジットカードは必須。持っていないと貸してもらえないので注意。

レンタカーの借り方

当日現地の営業所で借りることも可能だが、繁忙期にはすでに予約でいっぱいの場合も。滞在時間を有効に使うためにも各社HPや旅行代理店を通して事前に予約をしておく方が確実。事前予約の方が料金設定もお得な場合が多く、当日の手続きも時間がかからず簡単に済む。

日本語で事前に予約する場合はrentingcarz.comがお勧めだ。主要レンタル会社はほぼ網羅しており、空港や街中での受け取り・返却が可能だ。
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また、リゾートエリア（とくにオアフ島以外）には営業所が少なく、時間帯によっては空港の営業所がかなり混み合うこともあるので、到着後の予定は時間に余裕をもって立てよう。ワイキキなど街中の営業所は開店直後がとくに混雑する。

ハワイ島のヒロで借りてコナで返すなど、乗り捨て（追加料金あり）もうまく利用して効率的に。

①レンタカー会社HPから予約
予約確認書（Confirmation Slip）をプリントアウトし必要事項を記入しておくと、現地での手続きがスムーズ。

②現地レンタカー会社カウンターまたは営業所で手続き
・空港から営業所まで専用シャトルが出ていることも。街中の営業所で借りる場合は、営業所-ホテル間の送迎サービスがあるか事前に確認。
・日本の免許証、国際免許証、予約確認書を提示。パスポート（コピー）とクレジットカードも忘れずに。
・日本語カーナビなどのオプションも選択可。
・説明や注意事項を聞き、貸渡契約書（Rental Agreement）の内容を確認、間違いがなければサインをしてキーを受け取る。

※交代で運転する場合は、必ず追加ドライバー（Additional Driver）の登録をすること。登録者以外が運転していて事故を起こした場合など、レンタカー会社の保険は適用されないので注意。

③ピックアップ
・指定された車の所へ行き、傷やへこみをチェック。
・ライトやウィンカー、ワイパーなどの操作を確認してから出発。

※契約書は必要な時にすぐ取り出せるよう、助手席のグローブボックスに入れておこう。

レンタカーの返し方

①返却する営業所へ
・空港：「Rental Car Return」の標識にしたがって、返却所まで。
・リゾートエリアの営業所：直接営業所へ。

※通常はガソリンを満タンにして返すため、営業所近くのガソリンスタンドを事前に確認。平日の通勤時間帯などは渋滞にも備えて早めに出発しよう。

②営業所で返却手続き
・車内に忘れ物がないか確認。スタッフが車のチェックをし、問題がなければレシートを受け取る。追加料金がある場合は支払い後レシートを受け取って完了。

※ホノルル国際空港などは営業所から出発ロビーまで専用シャトルで移動。

利用時の注意点

■車上荒らしに注意
・貴重品や買い物袋、カーナビなどを外から見えるところに置いたまま車から離れないこと。観光地、ショッピングモール、ビーチパークなど常に注意が必要。トランクに荷物を移す際も、前もって別の場所で行うこと（見られていて狙われる可能性があるため）。

■警察は911
・レッカー移動された場合や盗難、事故などで警察に連絡する際は911に電話（日本語ができる人に代わってもらうことも可）。

■子供の置き去り
・数分でも12歳以下の子供を車内に置いて車から離れないこと（処罰の対象になる）。

■渋滞
・6：00-8：00頃と16：00-18：00頃の通勤時間帯は渋滞のピークなので、なるべくその時間帯に移動しないで済むようなスケジュールを立てよう。

■走行禁止エリア
・各島で道路が未舗装のためレンタカーでの走行が禁止されているエリアがあるので事前に確認すること。保険適用外になるので注意。

■その他
・譲ってもらったら、ハザードランプではなく手を挙げてお礼をしよう。
・ダイヤモンドヘッドやカイルアビーチパークなど、観光地の駐車場は満車になる場合も。予め周辺の駐車場もチェックしておこう。
・ハワイ島のハイウェイなどは街灯がなく夜間は真っ暗になるため、明るいうちにホテルに戻った方が安全。
・通話可能な携帯電話があると、故障やトラブルの際にレンタカー会社などに連絡することができて安心。レンタルでもいいだろう。
・日差しが強く眩しいので、サングラスがあった方が安全。

ハワイの主な交通ルール/標識

ハワイは全体的にドライバーのマナーもよく運転はしやすいが、やはりここは外国。日本と異なる交通ルールや標識を事前にチェックしておいて、安全にドライブを楽しもう。

■右側通行
日本とは反対なので、とくに右折や左折後に入る車線に注意。「安全確認は左→右」「右折は小回り、左折は大回り」と覚えておこう。左ハンドルで、ウィンカーとワイパーの操作も日本車とは左右逆。

■制限速度や距離はマイル表示

1マイル（Mile）＝約1.6キロメートル。「SPEED LIMIT」は制限速度、「MINIMUM SPEED」は最低速度。例）25マイルは約40キロメートル、35マイルは約56キロメートル、45マイルは約72キロメートル。
※取り締まりが厳しく、数マイルの超過でもスピード違反とみなされるので注意。

■赤信号でも右折可
きちんと一時停止をし、安全確認をしてから右折。優先はもちろん、信号が青の側の歩行者と（赤信号で停車している自分から見て左側から来る）車。
※「NO TURN ON RED」と書かれた標識がある交差点は赤信号での右折禁止。信号が青になるまで待つこと。

■「ON LEFT ARROW ONLY」

矢印信号が青の時のみ左折可。

■「ONE WAY」

一方通行。ワイキキやダウンタウン周辺にはとくに多いので注意。

■歩行者最優先
横断歩道では横断している人がいたら停止し、歩行者が安全に渡るまで待つこと。違反すると罰金（歩行者も横断歩道以外での横断や信号無視をすると罰金）。

■スクールバス優先

「STOP」サイン点灯中は、後続車は追い越し禁止、中央分離帯がない場合は対向車も停車して待つこと。

■障害者用パーキング
青と白の標識あり。許可された車以外は駐車しないこと。違反すると罰金。

■「NO PARKING/TOW-AWAY ZONE」
駐車禁止、レッカー移動ゾーンの標識。助手席に人がいてもドライバーがいなければ駐車違反。違反すると罰金のほか、レッカー移動され移動料や保管料も支払うことになる。
※路肩のメーターパーキングでも、支払った分の時間を少しでも過ぎると罰金/レッカー移動の対象になるので注意。

■「YIELD」

「ゆずれ」の標識。例）これから合流する道路が優先、合流先の車の走行を妨げないよう徐行してゆずること。
■全席シートベルト着用、チャイルドシート使用の義務
厳しく取り締まられており、違反すると罰金や講習。8歳未満の子供は年齢/体格に応じたチャイルドシートやブースターシートを使用、12歳以下は後部座席に座ること。

■電子機器の使用禁止
一時停止中を含む運転中は携帯電話（メールも不可）やカメラの使用は一切禁止。

■飲酒運転厳禁