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カナダの鉄道の料金、乗り方 、路線図、注意点

カナダの鉄道

2017/05/05 更新

データガイド
データガイド

路線説明

鉄道網が発達しているカナダ。VIA鉄道が有する大陸横断路線「カナディアン号」は、カナディアン・ロッキーを始めとするカナダの雄大な自然を堪能するのにぴったりで、4泊5日の行程はそれ自体がかけがえのない経験となる。また、地域都市間を結び年間利用者が5000万人にも及ぶGOトランジットも、観光客やカナダ国民の移動手段として重宝されている。一部路線はアメリカにも到達しており、鉄道で国境を越える事も可能だ。また、2015年6月にはトロント・ピアソン国際空港とダウンタウンを結ぶユニオン・ピアソン・エクスプレスも開通し注目が集まっている。

VIA鉄道(VIA Rail)

カナダの都市間を結ぶ国営の旅客鉄道サービス。主要路線である「カナディアン号」はトロント-バンクーバー間を走行するダイナミックな大陸横断鉄道で、カナダのCAD10紙幣にも印刷されている。その他、モントリオール-ハリファックスをつなぐ「オーシャン号」や、モントリオール-ガスペをつなぐ「シャルール号」等を展開。中でもアメリカの鉄道ネットワーク「アムラック」と共同で運行している「メープルリーフ号」は、トロントからニューヨークのペンシルベニアまで国境を越えて走行している。外国人の誘致にも積極的で、日本語の公式ホームページがあるのもポイント。

<座席の種類>
存在する座席のクラスは路線によって異なるが、大まかには以下の通り。この他カナディアン号には一流ホテルのような高級サービスが受けられる「プレスティージ寝台車クラス」等もある。割高になるが日程変更時の手数料が無料になる等の特典のついたチケットのバリエーションがあるので、旅程に合わせて一番適したものを選ぼう。また、周遊に便利なレイルパスも存在する。

■エコノミークラス
足を伸ばしてゆったり座れるシート席。食事や軽食を購入でき、展望車の利用も可能。

・Escape Fare (エスケープフェア)
エコノミークラスのシート席で最も安いチケット。日程変更にはチケット代の50パーセントの手数料が発生。払い戻し不可。

・Economy Plus(エコノミープラス)
エコノミークラスのシート席のチケット。日程変更と払い戻しが手数料無料で可能。

■ビジネスクラス
各座席にコンセントが用意される他、無料Wi-Fi、優先乗車、食事やワインのサービスがある。専用ラウンジが利用可能。

・Business Plus(ビジネスプラス)
ビジネスクラスのチケット。日程変更と払い戻しが手数料無料で可能。

■寝台車プラスクラス
寝台車。1人ずつ使用する上下寝台(Berth)、1人用の個室寝台(Cabin for one)、2人用の個室寝台(Cabin for two)、3人用の個室寝台(Cabin for three)、4人用個室の寝台(Cabin for four)といくつか種類がある。

・Discounted Fare (ディスカウントフェア)
割安になる代わりに、日程変更や払い戻し時に手数料が発生する(通常の寝台車チケットは無料)。

<乗車券の購入方法>
日本の旅行会社や、VIA鉄道の公式ホームページ内で予約可能。学生や団体、シニア向けの割引も存在する。

・VIA鉄道公式ホームページ
http://wcs.ne.jp/via/

GOトランジット(GO Transit)

トロントを中心に鉄道とバスを運行している公共交通機関。ハミルトンやオークビル等の地域都市間を走行し、それぞれ鉄道は「GOトレイン」、バスは「GOバス」と呼ばれ、年間の利用者数は約5000万人。通勤の足としても活躍している。GOトレインはディーゼル機関車が客車を引っ張るタイプで、union駅を起点に全7路線が展開中だ。union駅、Dundas West駅、Kipling駅等でTTCの地下鉄に接続可能。GOバスは荷物を置くスペースがある大型バスで、全30路線、鉄道が届かない地域をカバーしている。TTCの乗り物同士は乗り換え無料だが、GOトランジット間とは無料乗り換えは発生しないので注意。

■乗車券
料金一律のTTCと違い、GOトランジットは移動距離に応じて料金が加算される。路線図で利用する駅を調べたら、公式ホームページで運賃を計算してみよう。「Single-ride」は片道料金、「Day pass」は往復料金になる。

・GOトランジットの路線図
http://www.gotransit.com/timetables/en/schedules/sysmap.aspx#

・GOトランジットの料金計算ページ
http://www.gotransit.com/publicroot/en/fares/farecalculator.aspx

■乗車券の購入方法
オンラインや主要駅の窓口で購入できる。また、日本の「PASMO」や「SUICA」のようにチャージして利用できるプリペイド式ICカード「PRESTO」を利用すれば料金が割安になる。PRESTOはトロントの市バス等他の交通機関でも一部利用可能。カード自体はCAD6で、乗車券と同じく駅窓口等で購入できる。

■GOトレインの乗り方
一般の鉄道のように改札がないので注意。電光案内板で路線を確認してそのまま乗車し、車内で車掌にチケットを見せる。

・GOトランジット公式ホームページ
http://www.gotransit.com/publicroot/en/default.aspx

ユニオン・ピアソン・エクスプレス(Union Pearson Express、UP EXPRESS)


2015年6月6日に開通したばかりの新設鉄道。トロント・ピアソン国際空港とunion駅間を約25分で移動可能。空港からは第1ターミナルから乗車する。運行間隔も15分と利用しやすく、PRESTOカードも使用できる。GOトランジットと同じく改札はなく、車内でチケットが検札される。

・ユニオン・ピアソン・エクスプレス公式ホームページ
https://www.upexpress.com/

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