台湾生まれの日本コメディアンで、2014年にはニューヨーク留学もした国際派芸能人である渡辺直美。2016年10月にはニューヨーク、ロサンゼルス、台北でのワールドツアーも成功させ、海外で大人気と話題になっている。実際のところ、渡辺直美はどの程度海外で知名度があるのか、海外現地在住ライターがリポートする。

スポンサーリンク

目次

【台湾】日本で頑張る家族を応援する心境

(現地在住ライター 山田純

日台ハーフである渡辺直美が台湾で広く知られるようになったのは「ピカルの定理」放送からのようだ。彼女の演じた「白鳥美麗」というキャラクターが台湾人にかなり受けたらしく、当時、筆者の教え子数人から「先生!面白いから見てください!」と動画が送られてきたほどだ。今では台湾の新聞や雑誌でもたびたび見られる存在になっており、昨年のワールドツアー台湾公演でも、チケットは即完売、人気の高さが証明された。

長らくSNSと言えばフェイスブックであった台湾だが、近頃インスタグラムの人気が上昇しており、渡辺直美のフォロワーは台湾にもかなりいる。雑誌などでも「IG女王・渡辺直美」などという見出しを見ることが多くなってきた。またテレビや雑誌などの仕事で台湾を多く訪れる彼女に遭遇し、「一緒に写真を撮ってもらった!」という投稿もよく目にする。

台湾の血が流れている彼女は、台湾人にとっても特別な存在のようで、多くの台湾人は日本で頑張る家族を応援するような気持ちで彼女を見守っているようだ。

【アメリカ】人気は局部的でも知っている人には高評価

(現地在住ライター 長谷川サツキ

「渡辺直美を知っているか?」と道行くアメリカ人に聞いて「知っている!」という人は残念ながらまずいないだろう。だが渡辺直美が舞台に立ったニューヨークなら多少知っている人の確率は上がるかもしれない。さらにコメディアンのステージを良く見に行く人に絞って聞くなら、ぐっと知名度はアップするのかもしれない。

そう、アメリカは広いのだ。多種多様な民族が住むこの国は、それぞれが興味を向ける先もバラバラ。そもそも毎日のように芸人が登場する日本のテレビと異なり、アメリカのテレビではコメディアンが活躍する場はごく限られている。渡辺直美はアメリカで知名度のあるコメディアンとは言い難いが、もとよりコメディアンの世界の知名度自体が日本の物差しでは測れないのだ。

その一方で、渡辺直美を知っている人の間では「大うけ」なのは確かなようだ。彼女の芸風とファッションセンスはとても洗練されていると評価が高い。明るく社交的なキャラクターも好まれているようだ。YouTubeなどのツールと使ってもっと積極的に海外へ発信すれば、彼女の知名度はさらに高まるのではないだろうか。

スポンサーリンク

渡辺直美ニューヨーク公演の動画