海外転勤や留学、移住などの際に手間取ることの一つが住居探しだ。日本であれば大手ポータルサイトに欲しい情報のほとんどが掲載されており、内見手前までは全てネットで完結する。

一方、海外で住宅を賃貸するとなると話は変わって、そもそも日本語での情報が少ない。日本人向けに日本語で住宅情報を掲載している不動産会社もあるが、対応している都市は少なく、情報量も豊富とは言えないケースがある。

実際に海外で不動産を賃貸した経験を持つ日本人現地在住者が、その方法と気を付けるべきことを伝授する。今回は第一回のイギリス編。

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目次

入居前も入居後も気が抜けないイギリス賃貸生活

(現地在住ライター 竹内奈緒美

賃貸物件探し

イギリスでの賃貸探しから入居までのプロセスは日本のそれと似ている。居住希望地域を決めたら、実際に出向いて地域の雰囲気を確認しつつ、その地にある不動産会社や賃貸専門会社に行って物件をいくつか紹介してもらう。ウェブサイトなどで気に入った物件があった場合は、メールや電話などで内覧の予約を取る。

内見当日

内見当日は居住者の立会いのもと、不動産会社の担当者と共に各部屋を見て回る。その際、気になる点についてはその場で質問し、破損がないか調べるのが重要だ。破損を見つけた場合は担当者と共に確認し、入居までに修理をお願いしておく。これは入居後のトラブルを防ぐのにも有効だ。

内見で気に入ったら、賃貸契約の手続きに移る。家具付き住居の場合、交渉次第では家具なしでやや安く借りられることがある。契約締結後、入居日までに担当者から鍵を受け取っておく。

入居日

入居当日は、家財の搬入にきちんと立ち会うことが重要だ。目の届かないところで引っ越し業者が荷物を盗むことがあるらしく、段ボールの個数はもちろん、丁寧に運搬しているか等もしっかり監督しなくてはならない。すべての荷物が無事に搬入されたら、晴れて引っ越し完了だ。

その後

引っ越し後は大抵3か月~半年に1度ほど、不動産会社からの居住状況チェックが入る。事前に連絡があるので、他に予定がなければ立ち会う。破損チェックだけでなく、掃除は行き届いているかなど、暮らしぶりをチェックされることになるため、イギリスでの賃貸生活は気が抜けないといえる。

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