日本では当たり前である作法や言動、動作等が海外では思わぬ問題を引き起こすことがある。例えば、オッケーサインがブラジルでは肛門を表す、手招きがあっちにいけのサイン、一部仏教国では子供の頭を触るのはご法度等、海外に住んで気が付いた、日本人がやってしまいがちなタブーを海外在住ライターが紹介する。

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【コートジボワール】写真撮影にご注意を!

(現地在住ライター Sanogo Miyu
カメラ

こちらコートジボワールでもスマホ普及率は非常に高いのだが、スマホ1台盗めば1ヶ月生活する事ができる人も多い中、歩きスマホなど以ての外。気軽にスマホを取り出して写真撮影する事も注意が必要だ。

空港内での撮影はもちろん禁止されているのだが、大統領官邸や政府機関、警察署や軍事施設、各国大使館及び公邸など、また治安維持の為、町中にいる警察官・憲兵隊・軍人にカメラを向ける事は拘束される恐れがあるので避けた方がよい。特に問題がなくても保釈金目当てで不当に拘束されるトラブルもしばしば。

市場や町中の風景写真やショッピングモール内の商品などを撮影する時も単純に写真を嫌う現地人や難癖つけてお金を請求してくる現地人もいるので注意した方が良い。写真撮影中にスマホをひったくられる可能性もあるので写真撮影の際は素早く撮るか安全を確かめて一言許可を取ってから撮影する方が好ましい。

【アメリカ】留守番させたら逮捕!? 子共の安全が最優先される国

(現地在住ライター Sanogo Miyu両親と子供

アメリカと日本で大きく異なる文化のひとつに、子供への接し方がある。アメリカでは残念ながら児童虐待や誘拐の事件が後を絶たない。そのため子供の権利保護に非常に敏感なのだ。そしてそれは我が子に対してであっても決して例外ではない。

親子でお風呂に入るのは、例え赤ちゃんであろうと性的虐待の可能性があるため禁止。子供を大声で叱ったり小突いたりするのも虐待とみなされ禁止。13歳以下の子供の留守番や一人歩きも子供の安全が保護されていないため禁止。

これらが発覚すれば周囲の目撃者に通報され、警察が飛んでくる。日本人からすれば何を大げさなと驚くようなことでも、アメリカでは逮捕されたり、子供から一時的に引き離されたり、最悪親権を取り上げられたりということが実際に起こってしまうのだ。虐待や暴力から子供を守ることが第一に優先されるアメリカ。家族連れで訪れる際には、くれぐれも子供への接し方に注意してほしい。

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【ブラジル】レディファーストの国

(現地在住ライター 増成かおりブラジル国旗を持つ女性

日本からブラジルに来る人に言いたい。ここはレディファーストの国だ。

例えばレストランやバーで、日本の女性なら同席の人の注文や料理などに気を使うだろう。しかしブラジルの女性はそんなことはしない。特に恋人や夫と一緒なら、相手のグラスが空になっても自分のグラスが空になっても何もしなくて構わない。女性のグラスに飲み物を注いだり料理を取り分けたりするのは男性の仕事で、女性はゆったり楽しんでいればいい。

ブラジルで日本のようにふるまうとどうなるのか。日本でも意識が変わってきているとはいうが、男性は女性を大切に扱わないと、非常識で冷たい人だと思われかねない。女性は周りに気を回しすぎると、おせっかいで安っぽく見られるかもしれない。

重い物を持ってもらったりドアを開けてもらったりと、女性は男性に親切にしてもらったら、遠慮するよりお礼を言って素直に受けた方がスマートだ。私はこういうことに慣れてしまって、日本では気が利かないダメな人になってしまった気がしている。