誕生日やクリスマス、パートナーにプレゼントをあげる機会は幾度となくある。日本では財布やネックレス、時計などの身に付ける贈り物や、人を選ばないボディケアグッズやフレグランスなどが人気であり、どのランキングサイトをみてもほとんど同じものが目に付く。同じ人に何度もプレゼントをあげるような場合や、相手が一度に複数からプレゼントを貰っていることが想定されるような場合は、選ぶのに苦労することもある。
そこで、日本では必ずしも一般的ではないが、海外においてはメジャーなプレゼントを現地在住ライターがリポートする。今年のクリスマスプレゼントの候補にいかがだろうか。
目次
【アメリカ】花束で伝える「いつもあなたを想っている」
(現地在住ライター 長谷川サツキ)アメリカにおいて男性から女性への定番プレゼントといえば花束だ。ただし記念日に100本のバラを両腕に抱えて…という贈り方はあまりしない。5本程度の花を無造作に紙で包んで、普段のデートの時にパッと渡すのがアメリカ流だ。他にもパートナーの好きなお菓子、本、手袋など、比較的安価なものをプレゼントするケースが多い。日本を基準に考えていると「え、これがプレゼント?」と戸惑ってしまうようなものもしばしば見かける。
アメリカでプレゼントを贈るという行為には「普段何気ない時でもあなたの事を考えているよ」というメッセージが込められている。そのため一般受けするような高級な品を年に1、2回渡すよりも、相手の好きそうなものを自分なりに選んでこまめに贈る方が好まれる。離れている時も相手を想っていると伝えるための手段がプレゼントなのだ。パートナーへのプレゼント選びに悩んでいる人はちょっと肩の力を抜いて、近所の本屋や雑貨をのぞいてみてはいかがだろうか。
【イギリス】下着やマグカップなどすぐ使えるものが多い
(現地在住ライター バックリー佳菜子)
日本ではあまりメジャーではないかもしれないが、イギリスでは誕生日や記念日などの特別なプレゼントとして自分ではなかな買わないような高級な下着やセクシーな下着を送ることも一般的である。もちろん下着を送るのは長い付き合いの恋人や夫婦間など親しい相手に送るのがマナーではあるが。
また、筆者の住むイギリスは紅茶が有名なことからも想像できるように、とにかくよく紅茶を飲む。家だけではなく職場でも紅茶とミルクが常備されている。そのため自分専用のマグカップをオフィスで使うこともかなり一般的なため、名前やメッセージ、写真などがプリントされたパーソナライズドマグカップをパートナーにプレゼントする人は多い。
【台湾】情熱的な台湾人はプレゼントも気合十分
(現地在住ライター 山田純)公衆の面前でベタベタすることも臆さない情熱的な台湾人カップルたちは、当然カップル関係のイベント事を重要視している。
誕生日やクリスマスも大切だが、台湾のカップルにとってバレンタインデーは特に重要なイベントとなっている。台湾のバレンタインデーは二回あって、2月14日の他に旧暦の7月7日(七夕)もバレンタインデーとなっている。どちらの日も男性が女性にプレゼントを渡すのが基本だ。
この時期、街中でよく見かける定番プレゼントがある。花束の中にテディベアなどの可愛いぬいぐるみが刺してあり、その隙間を埋めるように金色の包み紙のチョコレートが刺してある。そのチョコレート、台湾人が大好きなフェレロ・ロシェのチョコレートだ。中国語名を「金莎」と言うのだが、ゴールドを愛してやまない台湾人に受けるプレゼントなのだろう。ただあまりにも定番過ぎて、おしゃれなカップルや流行に敏感な若者には敬遠されるプレゼントなのかもしれない。また台湾人はペアグッズが大好きだ。バレンタインデーの時期になるとペアジュエリーのCMをよく見るようになる。中でもデンマークのジュエリーブランドPANDORAのものが人気のようだ。
いずれにしても、一年中様々なイベント事にプレゼントを用意しなければならない台湾男性は大変だなぁ、と思うのだ。