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ベルリンで楽しむアクティブなクリスマスマーケット
(現地在住ライター Kanako K)早ければ10月の終わり頃から、近所にあるスーパーマーケットの店頭にサンタの人形風チョコレートのピラミッドが並びだす。思わず二度見してしまうほど、ドイツ人のクリスマスモードONの最速さに驚く。それだけドイツ人にとってクリスマスは一年の中で最も盛大なイベントであることがわかる。
街中のクリスマスマーケットの設置が始まるのは11月に入ってから。ベルリン市内の駅前や広場など数十か所で設置の準備が始まり、街中がソワソワした雰囲気に包まれている。中でもアクセスが便利なアレクサンダープラッツ駅前に開かれる「クリスマスマーケットアレクサンダー」や、ベルリンテレビ塔の足元に位置する「ネプチューンの噴水」周辺は、出店の他にもアクティブなアイテムも揃った賑やかな場所の一つ。広場の中心には約30人程がゆったりと滑れそうな広さのアイススケートリンクに、電飾をまとってイルミネーションも兼ねたような観覧車が華やかな雰囲気を演出している。天気は良くても冬のドイツ、気温の低くなる夜にも関わらず、回転ブランコにはしゃぐ子ども達の姿にきっと驚かされることだろう。
広場をめい一杯使って広げられるマーケットからは、定番のクリスマス菓子レープクーヘン、シナモンの効いたグリューワインや甘く味付けされたアーモンドの香りがせわしなく漂う。クリスマスにちなんだ伝統的な木工芸品にうっとりしながら、グリューワインを片手にマーケットを流し見するのもドイツらしいクリスマスの雰囲気を存分に味わうことができる。
クリスマスマーケットの時期もベルリンテレビ塔は夜は0時までオープンしているので上空からクリスマスマーケットを見渡すのも一味違った視点を愉しめるはず。各開催場所のロケーションによって、歴史的な建物のライトアップやイルミネーション、パフォーマンスなどもあるので目的に合ったマーケットを探すことをお勧めしたい。
日本人の視点から見ればクリスマスモードは当日までの1、2週間が通常ではないだろうか。それに比べるとドイツでのクリスマスモードの長さに若干飽きてしまう一面も。冬季が長いドイツ、ドイツ人にとって賑やかで温かく、家族が一同に集まれるこの時期が最も大切とされる理由も理解できるだろう。
2017年冬、ベルリンのクリスマスマーケット会場
(HowTravel編集部)現地ライターのリポートからもある通り、冬のベルリンでは数多くのクリスマスマーケットが開催されており、驚くべきことにその数は100とも言われる。この時期にドイツ旅行に訪れればあちらこちらでクリスマスマーケットに出くわすことだろう。せっかくなのでドイツのクリスマスマーケットを堪能したいという人向けに、お勧めのクリスマスマーケットを紹介する。
●ジャンダルメン広場のクリスマスマーケット
(Sergey Kohl / Shutterstock.com)
ドイツで最も美しい広場とも言われるこのジャンダルメン広場で開かれるクリスマスマーケットはベルリンでも最大のもので、イルミネーション、ショッピング、食事、コンサート等を楽しむことができる。18:00まで入場可能な大聖堂からクリスマスマーケットを見下ろすことができる。ベルリンでクリスマスマーケットを訪れるのであれば一押しの絶対に外さないスポットだ。
■開催時間: 2017年11月27日から12月31日の11:00-22:00
■費用: 月曜から金曜の11:00-14:00は無料(12月24-26日、31日除く)。その他の時間は入場に€1
■会場:
ジャンダルメン広場のクリスマスマーケットのアクセス・行き方等の詳細情報はこちら
●ポツダム広場のクリスマスマーケット
(astudio / Shutterstock.com)
東西冷戦時には壁がたち、完全に分断されたこのポツダム広場も、今ではソニービル等のビルが立ち並ぶ現代的なエリアとなっている。クリスマスマーケットの時期にはスケートリンクが設営され、数多くの店が立ち並び、大盛況となる。週末にはコンサート等も開催され、大賑わいだ。
■開催時間:
・クリスマスマーケットは2017年11月3日から12月31日の10:00-22:00(クリスマスイブのみ10:00-14:00)
・アイスリンクは2018年の1月1日までオープン
■費用: 入場無料
■会場:
ポツダム広場のクリスマスマーケットのアクセス・行き方等の詳細情報はこちら