台湾と言えば言わずと知れた親日国で、日本人旅行者の数も中国、韓国、アメリカに次いで4位の年間約140万人(2012年)となっている。台湾の物価についてどのようなイメージを持っているだろうか。アジア諸国は日本と比べると物価が低い国ばかりだが、台湾はその中でも先進国に数えられ、比較的物価の高い国だ。実際に現地で住んでいる日本人はどのような暮らしをしているのだろうか。台湾現地在住ライターがリポートする。旅行者も移住者・転勤者も参考にして欲しい。

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台湾台中での母一人、息子二人、犬一匹の生活費

(現地在住ライター 朝倉那都

  

項目 支出額 コメント
家賃 25,600円 2DK、バストイレ二箇所、ベランダ二箇所、キッチン有り。知り合いの日本人が大家さんなので友情価格。マンション管理費込。外国人向けの高級マンションを借りようと思ったら、月8万円以上はかかる。
食費 38,400円 外食多。犬のエサ代も含む。
光熱費 8,000円 水道・電気・ガス代を一ヶ月分で計算。通常二ヶ月に一回支払う。
交通費 768円 毎日の移動には125ccバイク利用、1回満タン80元ほどで月三回ほど給油。バイク利用者が多数を占める。
その他 86,400円 小・中学校費用、子供の放課後の託児所費用と習い事、小遣い、保険、ネット代等。
合計 159,168円


安いと思われるだろうか?実は筆者の基本月収とほぼ相殺の支出額である。台湾では朝食から外食という場合が多く、実際現地の朝食店などを選べば一食150円程度で済む。変わってコンビニなどで買うと300円弱はかかる。外食は、現地のお店を意識して選択することで自炊より安く済むのである(油分塩分が多いなど健康面の問題はある)。

光熱費の中でも水道代は非常に安い。二ヶ月に一度支払っているが、遠慮せず使用しても1200円程度だ。ただし水質は悪い。もちろん生水は飲んではいけない。筆者宅のシャワーにはろ過ヘッドをつけているし、料理用の水は筆者の場合1500ccの飲用水を一回5ケースずつ購入している。費用は1本20円弱。コンビニで買おうとすると500ccで1本70円はかかるので、専門業者からまとめ買いがお得だ。浄水器を設置するも良し。道路にも濾過水のセルフスタンドなるものがあるが一回の容量が20Lと大きい。費用も60円程度と安い。

そして教育費について。家計においてはやはり高い割合を占めるのだが、公立小学校一学期の給食費や教材費は10,000円程度。公立中学校も同等。それに加えて放課後の託児所兼塾的な施設へも通わせると、一人当たり一ヶ月25,000円程度かかる。さらにプール教室に月3,800円といった具合だ。