物価が非常に高い国として名前が挙げられる北欧・スウェーデンの現地在住者に、生活費・物価の実際のところを聞いてみた。北欧と言えば高税率で福祉が整っているイメージがあるのではないかと思うが、日本人はどのような暮らしをしているのだろうか。
ストックホルム3人暮らしの生活費
(現地在住ライター 田中靖子)項目 | 支出額 | コメント |
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家賃 | 150,000円 | 家族3人庭付き2LDK。一人暮らしの場合は月額70,000-100,000円 |
食費 | 50,000円 | 食材費30,000円、外食20,000円。 |
光熱費 | 0円 | 光熱費は家賃に含まれている。 |
交通費 | 20,000円 | 家族3人分。 |
その他 | 30,000円 | 服飾費、携帯電話、雑貨等。 |
合計 | 250,000円 | 一人暮らしの場合は月額150,000-200,000円。 |
スウェーデンは物価が高いことで有名である。地下鉄の初乗りは300円、タクシーの初乗りは600円である。消費税は25%なので、何を買うにもお金がかかる。スターバックスのコーヒー1杯は500円、マクドナルドのハンバーガーセットは1200円もする。食事にもお金がかかる。セブンイレブンでサンドイッチを買えば、1つ800円、コーラ1本を買うにも200円かかる。
旅行者にとって気がかりなのは、外食の高さである。カジュアルなレストランでも、ランチに1500円はかかる。ただし、大抵のレストランでは、ランチにサラダバーやコーヒー飲み放題、パン取り放題のサービスが付いているので、コストパフォーマンスは悪くない。ディナーの場合は、1人3000円は用意しておくべきである。アルコールを頼むと、ビール1杯が800円、グラスワインが1200円ほどかかる。
しかし福祉国家であるため、医療や教育にはほとんどお金がかからない。風邪薬などの市販薬も安く、出産や入院などの費用もほぼ無料である。幼稚園や小学校などの教育施設も、ほぼ無料である。スウェーデンでは、贅沢な暮らしをするにはお金がかかるが、最低限度の生活をするのであれば自己負担はほとんどかからないのである。
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