田中将大投手といえば日本の球界史上でもトップクラスの実力ある投手であり、甲子園決勝での斎藤佑樹投手との投げ合いをはじめ、24勝0敗で楽天を優勝に導いた2013年の出来事など、数々の伝説を残してきた。
ニューヨークヤンキースに入団し、アメリカに渡った後も着実に成績を残している。渡米1年目は13勝、2年目は12勝し、今期も14勝(12月4日時点)をあげており、この世界で最も有名な球団において3年連続で12勝以上をあげた投手は史上5人しかいないということから田中の貢献度合いが伺える。
一方、日本からすると紛れもない現役トップ投手であり、知名度抜群の田中将大選手だが、アメリカ国内ではどれほど知名度があるのだろうか。アメリカでの知名度と人気を現地在住ライターがリポートする。
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(現地在住ライター 長谷川サツキ)アメリカにおいて、野球はアメフトに次ぐ人気を誇る国民的スポーツだ。その人気ぶりは選手たちの桁違いの契約金からも伺えるだろう。そんなメジャーリーグへ2014年鳴り物入りで入団したマー君こと田中将大選手は、当時7年161億円という史上5位の高額契約でヤンキースへ入団。新人王ランキング1位を独走するなど注目度抜群の選手として話題をさらった。
そして右肘の怪我を乗り越えますます活躍する今年に至ってはヤンキースのエースとしての立場を確立し、一般人の間での知名度も上々だ。周りでも「冷静なのに闘争心溢れるプレイスタイルがたまらない」「彼はまだまだ伸びるビッグな選手だ」と評判が高い。
さてそんな田中選手だが、米国内ではその高い実力が充分に評価されていないという批判の声がメディアやファンの間で上がっている。そしてそんな背景を踏まえ、ヤンキースファンたちが現在最も戦々恐々としているのが来季終了後の彼の身の振り方だ。田中選手は契約4年目終了後は本人の希望次第でヤンキースとの契約を破棄できる権利を持っており、彼が今後どのような動きを見せるかについてニュースサイトやファンの間では熱い議論を交わされている。ヤンキースびいきな友人は「彼が抜けたらチームが終わりだよ!ヤンキースはなりふり構わず引き留めるべきだ!」と危機感を募らせているようだ。
「マー君、神の子、不思議な子」と呼ばれた日本トップクラスの田中選手。メジャーリーグへと舞台を移した今でもその快進撃続いており、今後ますますの活躍が期待される。