10月11日から始まる新垣結衣さん主演の新ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演する大谷亮平さんは、日本ではなく韓国で人気に火が付いた「逆輸入」俳優と呼ばれている。だが、新たな俳優や女優がテレビや映画に出る際に大げさに宣伝するのは良くある話であり、本当に韓国で有名なのかは疑問だ。大谷亮平さんの韓国における知名度と人気の実際のところを、自身も大谷亮平さんのファンである韓国現地在住ライターがリポートする。

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韓国ではよく知られた日本人俳優のひとり

(現地在住ライター キム・ハナ

今年の春頃、「芸・体・能」という一般人と芸能人がスポーツで対決するというバラエティが韓国国内のテレビでやっていたので何気なく観ていたら一人の日本人が出演していた。それが大谷亮平さんだ。もちろん、芸能人側としての出演だ。そのときの種目はバレーボール。彼は小さい頃からバレーボールに親しみ、しかも中学の時は大阪府代表の選抜メンバーにも選ばれたほどの実績だという。10年ほどバレーボールをしてきた筆者の目から見ても、さすがにかなり上手だった。この時期から目に見えて、大谷亮平さんのSNSで韓国女子からのコメントが増え始めたように思う。

もちろん、バレーボールだけではない。2014年に韓国で大ヒットした映画「鳴梁」にも出演しているれっきとした俳優である。もちろん韓国語はペラペラだ。彼は2003年頃にドーナツ会社のCMを皮切りとして韓国で活躍してきたといわれ、韓国での活動歴は10年以上と長いが、正直なところ最近までそれほど知られた俳優ではなかったようだ。

彼が広く知られるきっかけとなったのは2014年7月に公開され、大ヒットした映画「鳴梁」(秀吉による朝鮮出兵時の抗日映画)からであり、さらに鳴梁が公開されてから2ヶ月後に始まったバラエティ「ルームメイトシーズン2」にも出演し、さらに広く知られた。

筆者も個人的にファンであるため、彼のSNSを追っており、いつの間にか日本で芸能活動をし始めていることに驚いた。韓国で人気となった日本人俳優の逆輸入というような触れ込みだが、韓国在住の筆者が感じる大谷亮平さんの知名度としては、名前を知らない韓国人はほとんどいないが、韓流スターにイメージされるようなアイドル的な人気があるわけではないというレベルだ。実際、彼のSNSでも爆発的なコメントが集まっているとはいえないが、一部の韓国人ファンは確実についている。

韓国に住むいちファンとしては、日本の番組だけでなく、たまには韓国の番組にも出てほしいなと思う。いずれにしても。これからのますますの活躍に期待したい。