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海外旅行時の外貨両替はどれがお得なのか?
国内空港での外貨両替
国内空港の外貨両替窓口は両替レートが悪いという話は有名だが、実際のところ、ドルとユーロであればどこで両替しても大差はない。ドルもユーロも市中レートとの差はおおよそ3%となっており、これは海外空港でも、街中の両替所でも大きくは変わらない。
ただし、ドルとユーロ以外の通貨に関しては、国内空港での両替はお勧めしない。特に、ドルとユーロに加え、イギリスポンド、カナダドル、スイスフランといった主要通貨以外は、10%以上の両替手数料を取られる場合もあり、国内空港で両替するともったいない。
国内主要空港には、メガバンクの窓口の他、トラベレックスなどの外貨両替専門業者の両替窓口があるが、それぞれ多少両替レートが違うので、時間に余裕があれば2-3件まわってから両替する窓口を決めよう。
まとめると、
ドルとユーロについては国内空港の両替窓口での両替で問題ないが、その他の通貨については別の両替方法を探した方が良い。
海外現地空港での外貨両替
海外現地空港は両替レートが良い場合が多い。基本的にどの通貨でも飛行機到着時の空港で両替することをお勧めする(ドルとユーロは国内空港でも問題ない)。
ただし、注意点もある。まず、空港によっては24時間営業している両替窓口がない場合があるため、到着時間が夜遅い場合には両替できない場合がある。
また、日本の空港では窓口によって大きく両替レートが変わることはないが、海外の空港では空港内窓口の両替レートが大きく異なり、各窓口の集客競争が激しい。空港だから安心ということはなく、法外な両替レートを提示されたり、詐欺行為を働くという事態も発生している。客引きには付いていかず、必ず複数窓口の両替レートを確認した上で、紙幣の枚数が領収書の額面と一致しているかを必ず確認しよう。
まとめると、
海外現地空港での両替レートは国内空港よりも遥かにお得な場合が多い。ただし、営業時間や窓口間の両替レートの差には十分注意しよう。
現地街中での外貨両替
一般的に、最も両替レートがお得なのは現地街中での外貨両替だ。ただし、詐欺行為が横行しているため、両替時は十分に注意しよう。世界的な大手両替企業であるトラベレックスなどを利用することをお勧めする。
プリペイドカード
プリペイドカードとは、事前に入金した額だけ使うことができるシステム。海外旅行での現地通貨獲得の手段としては、日本で入金しておいたお金を、現地のATMから現地通貨で引き出すことができるシステムとなっている。
便利なプリペイドカードJTB MoneyT Global
現地通貨獲得の手段としてHow Travel編集部が自信を持ってお勧めできるプリペイドカードをご紹介しよう。
両替の新手法JTB MoneyT Globalとは
JTB MoneyT Globalとは、JTBが発行する海外専用プリペイドカードだ。専用口座に入金後、海外のVisaやPlusマークのある海外ATMで現地通貨で引き出すことができる。ATMは街中の他に到着時の海外空港にもあり、24時間利用できる。
JTB MoneyT Globalの両替レートは、
国内空港と比べて最大で20%程度お得となっている(ドルとユーロ以外)。詳細は後述するが、韓国ウォンが9%、インドネシアルピアが31%、カナダドルが5%、オーストラリアドルが6%も国内空港の両替窓口よりもお得だ。
※2017年8月25日時点
申し込みから1週間で受け取ることができ、専用口座に入金後、すぐに現地で引き出すことができる。クレジットカードと同じようにショッピングやレストランの支払いにも利用可能だ。前もって入金した残高以上に利用することができないため、
盗難やスキミング被害が懸念される海外でも安心だ。また、年会費や入会金もない。
ちなみにドルとユーロは国内空港でも海外現地空港でも、JTB MoneyT Globalでも両替レートはさほど変わらないため、お得な両替目的でJTB MoneyT Globalに申込むメリットは薄い。それでも、現金を持ち歩かずに済むメリットは大きい。
申込みから現地での利用方法まで
■申込み
まず、申込みは以下のサイトからできる。クレジットカードのような入会審査はない。
入力画面で銀行口座番号を求められるが、必須記載項目ではないため空欄でOK。マイナンバーカードかマイナンバー通知カードの写真をアップロードする必要があるが、アップロード用ページURLはメールで送られてくるため、とりあえず申込んで、後日対応で問題ない。申込みの所要時間は3分程度だ。
➡ JTB MoneyT Globalのウェブサイトはこちら
■入金
申込みから1週間程度でカードとガイドの入った入会キットが登録した住所に届く。
金融機関やコンビニにあるATMや、インターネットバンキング等から入金が可能で、金融機関の営業時間内であれば入金から1時間後程度で残高に反映され利用できる。金融機関の営業時間外の場合は翌営業日の10時に残高に反映される。
■利用方法
空港や街中を問わず、ほとんどのATMにはVisaやPlusマークが付いており、それらのATMにカードを差し込むことで現地通貨を引き出すことができる。なお、ATM引出手数料として毎回200円が残高から引かれるので、ある程度大きな額を引き出すことをお勧めする。
ATMによっても異なるが、基本的なステップは以下だ。
- カード挿入
- 言語選択
日本語がない場合には英語を選択。
- 暗証番号入力
(PIN/ID CODE/SECRET CODE/PERSONAL NUMBER)
- 取引の種類を選択
- 現金の引出(CASH WITHDRAW)を選択。
- 口座の種類を選択
Credit Cardではなく、Savingを選択。
- 引出金額を現地通貨の金額で入力
- 現金とレシートの受け取り
MoneyT Globalの両替レートV.S.国内空港の両替レート
以下の表はMoneyT Globalと国内空港両替窓口の両替レートを比べたものだ。日によってお得率は変わるが、以下通貨に関しては、HowTravel編集部が確認した全ての時点でMoneyT Globalの方がお得となっていた。
通貨名
| MoneyT Globalレート
| 国内空港レート
| お得率
|
イギリスポンド
|
157.41円 |
162円 |
3% |
トルコリラ
|
32.76円 |
51.32円 |
36% |
カナダドル
|
95.61円 |
100.34円 |
5% |
ブラジルレアル
|
37.47円 |
46.94円 |
20% |
中国人民元
|
18.03円 |
19.3円 |
7% |
香港ドル
|
15.29円 |
17.07円 |
10% |
台湾ドル
|
3.94円 |
4.32円 |
9% |
韓国ウォン
|
0.1058円 |
0.1155円 |
8% |
フィリピンペソ
|
2.32円 |
2.63円 |
12% |
タイバーツ
|
3.61円 |
3.85円 |
6% |
シンガポールドル
|
87.97円 |
89.48円 |
2% |
インドネシアルピア
|
0.0088円 |
0.0126円 |
30% |
マレーシアリンギット
|
28.26円 |
31.39円 |
10% |
ベトナムドン
|
0.0052円 |
0.0058円 |
10% |
オーストラリアドル
|
93.43円 |
100.02円 |
7% |
※2017年10月25日時点、JTB MoneyT Globalは為替手数料5%込みのレート。
➡ JTB MoneyT Globalのウェブサイトはこちら
まとめ
この記事では、複数の両替方法を比較した。単純に両替レートだけを考えると、ドルとユーロはどこで両替しても大差はないが、その他の通貨は大きく異なる。
現地空港や現地街中の両替所を利用すると比較的両替レートが良い傾向があるが、反面、詐欺などのリスクが付きまとう。
近年新たな両替手法として注目が集まるプリペイドカード方式を使えば、比較的安全に、お得なレートで両替が可能だ。現地ATMの利用に不安がある場合でも、年会費も入会費も無料なのでお試しに持って行ってみてはいかがだろう。
➡ JTB MoneyT Globalのウェブサイトはこちら