2015年のフランスパリで起きたテロ以降、世界各地でテロや難民による治安悪化が進んでいる。海外旅行に行く際にも、いままでより一層、治安への意識を高める必要があるだろう。犯罪に巻き込まれないための対策をすることはもちろん、賢く海外旅行保険を利用し、有事の際に活用できるようにしておきたい。海外旅行保険は、戦争や紛争地域に行かなければ、テロによる被害にも補償が下りるので大いに活用して安心安全な海外旅行を楽しみたい。
補償内容
海外旅行保険に加入していると、どのよう時に役立つのだろうか。一般的な補償事項に関して解説する。
保険は「戦争や紛争に関わらないこと」であれば適用されるので、
テロに巻き込まれたとしても適用される。もちろん紛争中心地に行く場合は保険適用外がほとんどだが、
ヨーロッパやアメリカなどでのテロ対策として加入することには意味がある。
補償項目名 |
補償内容 |
(障害)死亡・後遺障害 |
病気以外の事故等で死亡した場合や障害が残るようなことがあれば適用される補償額。この項目での補償額が通常最も高額になり、億単位で補償しているプログラムも多い。 |
(疾病)死亡 |
病気で亡くなったときに適用される保険。海外旅行においてはあまり意味のない項目かもしれない。 |
傷害治療費用 |
旅行中の怪我の治療費用が補償される。指を切ってしまったという小さなものから、階段から滑ってしまい骨が折れてしまった時などで適用される。アクティブな旅行をする場合は特に重要だ。
海外での治療は、もちろんだが日本の保険は適用外なのですべて実費で支払おうとすると高額になる。医療費は国によって大きく異なるが、数万円から数百万円かかることもある。海外旅行保険に加入する人の多くは、この項目を最も注意すべきだろう。 |
疾病治療費用 |
旅行中の、風邪や虫歯などの治療費用の補償項目。日本にいるときは元気でも、慣れない海外の気候や長いフライト、旅の疲れなどから体調を崩してしまうことがままあるので、こちらも利用頻度の高い項目だ。 |
賠償責任 |
旅行中に誤って他人に怪我をさせたり、他人の所有物を損壊してしまった際に法的に発生する賠償額の補償項目だ。ホテルの備品やレンタル品を壊してしまった際の賠償についても適用されるので安心して旅行を楽しむことができる。 |
携行品損害 |
旅行に持って行ったものが盗まれたり壊されたりした際に適用される項目。現金やクレジットカードには適用されないので、注意が必要だ。 |
救援者費用 |
海外旅行中の病気や事故などで親族等が現地に渡航する場合の旅行費。 |
航空機寄託手荷物遅延費用 |
現地に手荷物が届かなかった際に、身の回りの品の現地購入費用。ロストバゲッジ(飛行機に預けた荷物が、搬送の際に紛失してしまうこと)は一般で想像されているよりも頻度高く発生するので、この補償があって助かることもある。必要なものは航空会社に預けずに機内持ち込み荷物に入れてしまう、という対策で十分という判断でも問題ないだろう。 |
航空機遅延費用 |
飛行機が遅れたことで実費として発生した宿泊費と食事代金に支払われる補償項目。 |
偶然事故対応費用 |
偶然の事故で発生してしまった費用(乗っていた長距離バスが事故を起こし、近くのホテルに宿泊した際の宿泊費など)に適用される項目。 |
利用方法
海外旅行保険の利用の仕方は簡単だ。保険に加入すると問い合わせ窓口の電話番号と被保険者を特定できるなんらかのIDを割り振られる。事故や病気等で保険を適用するシーンになったら、
なるべく早く保険会社に連絡しよう。連絡すると、保険を適用するために必要な書類(診療領収書や盗難届出証明書、事故証明書など)を教えてもらえる。言語面で不安でも相談すればよくアドバイスをしてくれるので安心して大丈夫だ。基本的には
契約した保険会社の指示に従って必要書類を集め、帰国後速やかに提出すれば問題ない。
加入方法
海外旅行保険への加入申し込みは、直接
窓口に赴いて加入する方法と、
インターネットで申し込む方法とがある。
窓口契約
窓口で保険に加入するメリットは、担当者にその場で疑問点を質問できるということと、インターネットや印刷環境がなくても加入できるということだ。空港の窓口で出発直前に保険に入った経験をお持ちの方もいるだろう。
一般に、空港などに窓口を持っているのは大手保険会社であり、
値段は高くなりがちだ。また、直前に申し込むとどうしても契約内容を吟味する時間が限られてしまう。家で落ち着いて条件を調べて事前に加入しておくのが良いだろう。
インターネット契約
インターネットで保険に加入するメリットは、様々な種類の保険やプランを時間を使って比較できることだろう。ネットで契約したら、契約内容は紙にプリントアウトしてパスポートと一緒に持ち歩くようにしたい。
今やほとんどの保険会社でインターネットでの加入ができる。インターネットで契約できる保険として有名なのは「AIU海外旅行保険」だ。補償内容と値段設定が素晴らしく、コストパフォーマンスの優れた保険会社なのでお勧めだ。
クレジットカードの付帯保険
クレジットカードには海外旅行保険が無料でついているものもある。この保険だけで海外旅行に行く人も多いが、掛け捨ての専業保険との違いがあるので注意したい。
クレジットカードの付帯保険のメリット
クレジットカードの年会費を別とすると、
海外旅行保険が無料でついてくるのが大きなメリットだ。年会費が無料の旅行保険付帯クレジットカードであれば、文字通り全くの無料で海外旅行保険を適用することができる。海外旅行に行く度にいちいち契約を交わす手間がなくなるのもよい点だろう。
また、死亡/後遺保険以外の保険項目(上述の項目を参照されたい)に関しては、
補償額の足しあげが可能だ。複数毎の海外旅行保険付帯のクレジットカードを持っていくことで、補償額を増額できるので、クレジットカードは持っておくべき。特に
年会費無料で海外旅行保険付帯のカードは、必ず持っておきたいマストアイテムだといえる。
クレジットカードの付帯保険の注意点
クレジットカードの付帯保険を利用する場合の注意点としては、補償額と付帯条件がある。
補償額に関して、
一般の掛け捨て保険に比べて低額であることが多いので注意しよう。特に疾病治療に対する補償額が概ね低い。また、飛行機遅延補償や旅行変更費用に関しては保険対象外であることがほとんど。
しかし、
保険の補償額は死亡・後遺障害補償を除き、複数の保険に加入することで合算される。つまり、海外旅行保険が付帯するクレジットカードを複数枚所持することで、保険金の額を上乗せし、一般的な掛け捨て保険に負けるとも劣らない補償額とすることも不可能ではない。
付帯条件にも注意が必要だ。付帯条件とは、「海外旅行保険が適用される条件」のことで、
「自動付帯」と「利用付帯」の2種類の条件がある。「自動付帯」は、クレカを持っているだけで自動的に保険が適用される。一方「利用付帯」は、海外旅行に向かう際に日本国内で発生する公共交通機関の利用費用を、対象のクレジットカードで決済することが、保険適用の条件になっている。例えば、スカイライナーや空港に向かうバス代金の費用などで問題ない(ツアー代金やタクシー費用は公共交通機関の利用費用としてはカウントされないので注意)。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険については、
こちらの記事で徹底的に解説しているので、保険にかかる費用を抑えたいという方は是非目を通してほしい。
入るべき保険
近年、国際情勢が悪く、各地でテロなどの犯罪が起きている。ヨーロッパ諸国では移民による治安悪化も深刻だ。海外旅行を安心して楽しむためにも、海外旅行保険に加入しておこう。
ポイントは、以下のとおりだ。
- 少なくとも2枚分のクレジットカードに付帯する保険(自動付帯が望ましい)
- 不安であればもう1枚、計3枚分のクレジットカードに付帯する保険
- 持病がある、高齢など病気や怪我のリスクが高い方は別途補償額無制限の保険に加入する
項目 |
①無料の自動付帯カード |
②保険が付いたクレジットカード |
③掛け捨て保険 |
カード/保険名 |
ハマカード |
楽天カード |
AIU海外旅行保険 |
画像 |
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|
- |
費用 |
無料 |
無料 |
5880円/7日 |
付帯条件 |
自動付帯 |
利用付帯 |
- |
(障害)死亡・後遺障害 |
最高2000万円 |
最高2000万円 |
最高1000万円 |
(疾病)死亡 |
- |
- |
最高500万円 |
傷害治療費用 |
最高200万円 |
最高200万円 |
最高2000万円 |
疾病治療費用 |
最高200万円 |
最高200万円 |
最高500万円 |
賠償責任 |
最高2000万円 |
最高2000万円 |
最高1億円 |
携行品損害 |
最高20万円 |
最高20万円 |
最高20万円 |
救援者費用 |
最高200万円 |
最高200万円 |
最高300万円 |
航空機寄託手荷物遅延費用 |
- |
- |
最高10万円 |
航空機遅延費用 |
- |
- |
最高2万円 |
偶然事故対応費用 |
- |
- |
最高5万円 |
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