コシード(Cocido)
マドリードのあるカスティーリャ地方郷土料理。ヒヨコ豆と肉、たっぷりの野菜が入ったポトフのようなもの。肉や野菜の旨みが出た優しい味わいが特徴。家庭料理として一般的で、①具材を取り出したスープに、茹でたショートパスタを入れて食べ、②その後メインディッシュとして肉や野菜を食べる、一つで二度おいしいおふくろの味。
カジョス(Callos)
カジョスはマドリードの家庭料理で、牛の胃袋をトマトで煮込んだもの。牛の胃袋はハチノスと呼ばれ、日本では焼き肉店などで食べられている。臭みもほとんどなく元々もつを食べる文化でもあるので、日本人の口には合いやすい。野菜やハーブの濃厚なスープはパンにつけて食べてもおいしい。レストランでは独自の味を持ち、有名店もあるのでリサーチしてから行くのがおすすめ。
ソパ・デ・アホ(Sopa de ajo)
名前の通り、アホ(にんにく)のソパ(スープ)。マドリードを含むマスティーリャ地方の伝統的なスープで、固くなったパンのリメイク料理。家庭料理のため、各家庭によってレシピが異なり、基本的にはパンと卵だけを入れたにんにくスープだが、トマトやベーコンを入れる場合もある。レストランによっても違いがあるが、まずは伝統的なスタイルを楽しんでほしい。
トルティージャ(Tortilla)
日本でもお馴染みのスペイン風のオムレツ。いろいろな野菜が入りボリューム満点の卵料理。マドリードでトルティージャを食べるならぜひバルへ行ってほしい。スペインのバルにはお店ごとに名物があり、一軒に長居するよりはしごをしていろいろなお店に行くのが楽しい。ちなみにトルティージャの有名なバルは、「メソン・デ・ラ・トルティージャ」。じゃがいも入りのトルティージャをぜひ試してほしい。
ポルボ・ア・フェイラ(Polbo á feira)
茹でたタコとじゃがいもを使ったガリシア州の郷土料理で、スペイン全土で食べられている。マドリードでもタベルナやバルの定番タパスとして一般的。木の皿に茹でてぶつ切りにしたタコと薄くスライスしたじゃがいもをのせ、パプリカパウダーをかけ、パンと共に提供されるのが伝統的なスタイルだが、現在ではその限りではない。赤ワインとの相性は抜群。
アヒージョ(Ajillo)
アヒージョ(Ajillo)は、にんにくの意味で、ニンニク味のオイル煮込みのこと。マドリードを中心に広く提供されており、バルのタパスとしては定番。日本でもバルが進出したことで広く知られている。具材は肉類や魚介類、野菜など基本的に自由で、素材名+アル アヒージョとしてメニューに載っている。素材の味が染み出たオリーブオイルは、パンなどに浸して食べる。
パエリア(Paella)
稲作で有名なバレンシア地方発祥の郷土料理で、広くスペイン国内で食べられている。サフランライスと具材(肉、魚介類、野菜)を炊き込んだ、同じ米文化の日本人にも馴染みやすい一品。スペインでも地域によって調理方法が異なり、マドリードのあるカタルーニャ地方では水分を飛ばしすぎず、鍋の底におこげ(ソカラ、socarrat)ができるように仕上げるのが一般的。
アロスカルドソ(Arroz caldozo)
パエリアと並びスペインの米料理として一般的なのが、アロスカルドソ。アロスはお米、カルドはスープの意味で、野菜や肉、魚介がたっぷり入っている雑炊のようなもの。具材や味付けはパエリアと変わらず、水分の量が異なる。パエリアとカルドソの間は、メロッソと言われ、少し水分量が少ない。レストランのメニューでは、アヒージョ同様、中に入れる具材が名前に付いている。
アロスコンレチェ(Arroz con leche)
スペインや南米などのスペイン語圏では、童謡になるほどポピュラーな子供のおやつで、冷やして食べるおふくろの味。。お米を牛乳、砂糖を入れて煮込み、香りづけにシナモンやレモンピューレをのせる。大人向けにはブランデーをかけることもある。もちろんマドリードでも愛されるデザートの一つ。素朴な味わいで、カフェでのティータイムのお供に食べてみてはいかがだろうか。
チュロス(Churro)
チュロス(Churro)は日本でもおやつとして食べられているお菓子。スペインやラテンアメリカでよく食べられている。マドリードのチュロスは星型で絞り出した、細長い一般的なもので、マーケットの屋台やバルで食べられる。チュロス専門店もある人気のスナック。マドリードの定番は、チュロスとホットチョコレートの組み合わせ。老舗有名店はローカルや観光客でいっぱいなので要チェック。
【必見】マドリードのレストランを予約しよう
せっかくのマドリード旅行、適当な店で食事をするのはあまりにもったいない。評価の高いお店をしっかりと下調べをしておこう。人気店は予約をしておかないと入れないこともあるので、事前に電話やメールで問い合わせしておくことをお勧めする。
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予約はレストラン利用の24時間前まで可能なので、現地で旅行中に明日のディナーを予約するということもできる。ただし、人気のレストランは1カ月前には埋まってしまっているなんてこともあるので、できるだけ早く予約したい。
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(Photo by Javier Lastras Javier Lastras G M Yvonne Esperanza José Antonio Gil Martínez PROjuantiagues Barcex Tamorlan Dario Alvarez Tim Lucas)