ガスパチョ(Gazpacho)
グラナダのあるスペインアンダルシア地方発祥の、トマトベースの冷たいスープ。トマトに玉ねぎやピーマン、パプリカなどたっぷりの野菜をミキサーにかけ、塩コショウと酢で味を調えるだけで簡単に作れる。スパイスとしてクミンを入れるのがアンダルシア流。イスラムの香りが再現できる。トマトとパプリカの鮮やかな赤が美しい、アンダルシアの名物料理。
ミーガス(Migas)
ミーガス(Migas)は、スペイン語でパンのかけらという意味。スーパーで手に入れられ、日本でいうところのパン粉を少し大きくしたようなもの。これに肉やベーコン、ソーセージ、玉ねぎ、ピーマン、パプリカなど好きな具材を入れ、炒めた料理をミーガスという。お米の代わりにパンを使ったチャーハンのようなイメージで、味付けもシンプルなので日本人の口には合いやすい。
レモホン(remojón)
グラナダの郷土料理で、たらとオレンジの色鮮やかなサラダ。グラナダでは一般的な塩干しにしたたらを使う。他に具材は、ゆで卵やオリーブ、じゃがいもや玉ねぎ、トマトを入れることもある。味付けは、オリーブオイルと酢、塩でシンプルに。オレンジのフレッシュな酸味と香りが食欲をそそる、さっぱりとした味わいのレモホンは、白ワインやパンにもよく合う。
トルティーリャサクロモンテ(Tortillaal Sacromonte)
グラナダの伝統的な卵料理で、豚の脳と睾丸を使ったスパニッシュオムレツ。レストランなどでもメニューに載っており、観光客でも食べられる。オムレツになっているためか、臭みなどは気にならず美味しくいただける。しかしながら具材のインパクトからか、ローカルでも若者には敬遠される傾向があるようだ。せっかくの旅行、食わず嫌いをせず、ぜひ挑戦してほしい。
パタタ・ア・ロ・ポブレ(Patatas a lo pobre)
じゃがいもを使った煮込み料理で、直訳するとじゃがいもの貧しい人の料理。戦争で食糧難であった時代に、じゃがいもを使う料理として考えられたもの。日本でも戦時中はさつまいもがよく食べられていたが、同じような感覚かもしれない。具材は茹でたじゃがいものみ。ソースはにんにくとオリーブオイル、塩コショウとシンプルで、素材の味を生かした、ほっと温まる一品。
バカラオ(Bacalao)
グラナダの郷土料理、レモホンでも使われるたらを塩漬けにした干物。多量の塩が使われ、そのままで食べられないので真水で一晩、塩抜きをする。スペインではセマナ・サンタに食べる伝統的な食材で、ポタヘ・デ・ビヒリア(野菜とバカラオのスープ)にして食べられている。その他スープやサラダ、揚げ物、卵料理など幅広く使われている。グラナダのレストランで目にする機会も多いだろう。
モルシージャ(Morcilla)
イギリスのブラッドソーセージ同様、動物の血を用いて黒く色づいたソーセージ。スペインでは豚の血を使って作る。モルシージャには三種類あり、お米を入れたモルシージャ・デ・ブルゴス、玉ねぎを入れたモルシージャ・デ・アストゥリアス、パテ状のモルシージャ・デ・レオンである。クミンやターメリックなどのスパイスで味付けされており、血生臭さは感じない。煮込み料理のほか、スライスしてソテーでも食べられる。
サルモレホ(Salmorejo)
みじん切りにしたゆで卵がトッピングされた濃厚なトマトのスープ。冷たく冷やしてもそのままでもおいしい。皮をむいた完熟トマトにオリーブオイル、塩、ニンニクで味をつけ、ピューレ状になるまでミキサーで混ぜ合わせたシンプルなレシピ。トマトそのものの味が楽しめる、濃厚でクリーミーなスープは腹持ちも良く、バルやレストランでの定番で、パンと一緒に食べられている。
アロスコンレチェ(Arroz con leche)
アロスコンレチェはお米を牛乳で煮た、アンダルシア地方の冷たくて甘いデザート。シナモンをかけて食べる。イスラム教徒から伝わったと言われており、シナモンの香りが特徴。お米はおかゆのように緩めのものもあれば、固めに仕上げてプレートに盛り付けることもある。本来は冷製のデザートだが、寒い時期には温かいまま出されることもある。
ピオノノケーキ(Pionono cake)
ピオノノは、グラナダの隣サンタフェの伝統的なデザートの一つで、ロールケーキのようにオーブンで焼いた生地にクリームを塗り、丸めて筒状にしてから輪切りにし、縦に並べてその上に甘いシロップをかけた濃厚なケーキ。グラナダのカフェやレストランで食べられるほか、ローカルに人気の有名ケーキショップでテイクアウトして食べてもいい。
【必見】グラナダのレストランを予約しよう
せっかくのグラナダ旅行、適当な店で食事をするのはあまりにもったいない。評価の高いお店をしっかりと下調べをしておこう。人気店は予約をしておかないと入れないこともあるので、事前に電話やメールで問い合わせしておくことをお勧めする。
HowTravel編集部がお勧めしたいのは日本語でグラナダのレストランを予約することができる、
グルヤクだ。24時間インターネットから人気店を予約することができ、座席リクエストやサプライズのお願いも可能だ。口コミも掲載されているので、本当に美味しいグラナダ料理を堪能するにはもってこいだ。
予約はレストラン利用の24時間前まで可能なので、現地で旅行中に明日のディナーを予約するということもできる。ただし、人気のレストランは1カ月前には埋まってしまっているなんてこともあるので、できるだけ早く予約したい。
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※諸条件の確認はこちら
(Photo by Chip Harlan Jonathan Pincas Joselu Blanco PROLuca Nebuloni Ewan Munro Javier Lastras Krista Javier Lastras Cuponeando Tamorlan)