ゴッホ美術館&アムステルダム国立美術館&ダイヤモンド博物館入場!オランダ絵画の巨匠をめぐるウォーキングツアー
ゴッホ美術館、アムステルダム国立美術館、ダイヤモンド博物館を巡るプラン。並ばずに入場できるので非常に効率的。ゴッホ美術館内ではカフェにてコーヒーのサービスと昼食も付きじっくり鑑賞できる。運河クルーズ付き。住所
PaulusPotterstraat 7, 1071 CX
トラム2、3、5、12番Van Baerlestraat駅、またはMuseumplein駅下車徒歩3分
料金
18歳以上は€18
17歳以下は無料
マルチメディアガイドは€5(6歳-12歳は無料)
I Amssterdam City Card利用可
営業時間
1/8-3/22は9:00-17:00(金曜は21:00まで)
3/23-6/24は9:00-19:00(金曜は21:00、土曜は18:00まで)
6/25-9/2は9:00-19:00(金曜、土曜は21:00まで)
9/3-11/4は9:00-18:00(金曜は21:00まで)
11/5-12/23は9:00-17:00(金曜は21:00まで)
12/24-1/6は9:00-19:00(金曜は21:00まで)
1/1は11:00-19:00
※最終入場は閉館の30分前
※その他数日営業時間が短い日があり、年によって異なるので要確認
休業日
年中無休
HP
http://www.vangoghmuseum.nl/en
フランス語、英語
(日本語の入館案内あり)
目次
オランダ出身の画家、ファン・ゴッホの作品を中心とした美術館。絵画200点、素描500点以上を所蔵しており、ゴッホを経済的・精神的に支援し続けた弟テオとの書簡等も800点近く展示されている。ゴッホという画家を理解する上では欠かせない貴重なコレクションの数々を一目見ようと、毎年150万人の人々が訪れる。館内にはゴッホの作品だけではなく、同時代に活躍したロートレックや、ゴッホと共同生活を送ったゴーギャンの作品を始め、多大な影響を受け、熱心に模写を行った日本の浮世絵作品も展示されている。
音声と映像によって各作品を解説してくれる日本語版のマルチメディアガイドも貸し出されているので、作品ごとの特徴をより深く学べるのもポイント。ゴッホ自身がこちらに話しかけてくるような演出もあり、見応え、聞き応え共に抜群だ。
混雑を回避するには、お昼時を避けて訪問するのがお勧め。午前中か15:00以降なら比較的ゆとりを持って鑑賞できるだろう。オンラインで日時指定のチケットを予約する事もできる。鑑賞の所要時間は約75分を目安に。
現在はポスト印象派の代表的な画家として知られるゴッホだが、生涯売れた絵はたったの一枚であったと言われている。彼の死後、作品は親族によって管理されていたが、オランダ政府やアムステルダム市の協力により国立美術館として運営されることとなった。彼らのサポートがなければ、今日我々が素晴らしいゴッホの作品に触れることはなかったのかもしれない。また、美術館は本館と新館に分かれており、別館は1999年に日本の建築家・黒川紀章が設計した(2015年9月にリニューアルオープン)。
なお、ゴッホ美術館の近くにはアムステルダム国立美術館や市立近代美術館も軒を連ね、美術館巡りも満喫できる。
ゴッホは10年の画家人生をオランダ、ベルギー、パリ、南仏と各地を放浪して過ごした。展示は時系列順・地域別にまとめられているので、ゴッホの旅を追いかけていこう。それぞれの地域での作品同士を比べると、各地での心境や画家との出会いがいかに作風に影響を与えたかを感じることができる。
ゴッホ美術館では、毎週金曜夜に「Friday Nights」というイベントを開催している。バンドミュージックや演劇、ワークショップなど、種類は様々。カクテルバーも用意され、アルコールも楽しめる。
美術館は静かに楽しむもの、というイメージを良い意味で覆してくれる楽しいイベントだ。美術館入場者は誰でも無料で参加することができるので、スケジュールが合えば覗いてみると良いだろう。イベントスケジュールはサイトから確認できる。写真はパリのピカソ美術館所蔵の絵画をモチーフにしたパフォーマンスだ。
ゴッホと言えば「ひまわり」や「夜のカフェテラス」等、パリに移り住んでから描かれた独特の色彩を持つ作品が有名だが、それ以前は黒や灰色と言った暗い色調のものが多く、労働者階級をテーマにする事が多かった。ゴッホが32歳の頃に描かれた本作では、貧しい農民の家族が細々とじゃがいもを食べているところが、光と影の効果を巧みに使用しながら、物悲しくも愛情を込めて描かれている。
ゴッホは1888年2月に南アルルへ移住し、同年10月からはゴーギャンとの共同生活を開始する。この時期に名作「ひまわり」は描かれている。輝く太陽の象徴のような大輪の花からは南フランスの明るい日差しがゴッホに与えた影響の大きさが窺える。「ひまわり」は現在世界に6枚残存しており、内1枚は日本の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」に所蔵されている。
ゴーギャンとの共同生活が破綻し、精神に異常をきたしたゴッホは1888年12月に自分の耳を切り取るという事件を起こす。これがきっかけで翌年にサン・レミにある精神病院に入院したゴッホは、療養生活を送りながら制作を続ける事になる。この期間に描かれた名作が「花咲くアーモンドの木の枝」であり、大胆な構図やうねるような曲線が特徴的だ。テオに息子が生まれた事を記念して描かれたものであり、アーモンドは新しい生命を象徴している。
ゴッホはその後退院して一旦はパリに移りするも、1890年7月27日に拳銃自殺を計り、その2日後に37歳という若さでこの世を去った。
19世紀、印象派を中心とするフランスの画家達はジャポニズム(日本趣味)の影響を強く受けており、ゴッホも熱心に浮世絵を収集して模写を行っていた。ゴッホとテオは400枚以上の浮世絵を収集しており、そのコレクションもゴッホ美術館で鑑賞する事ができる。写真は、歌川広重の「亀戸梅屋舗」をゴッホが模写したものである。
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