ベネチアのお土産を買おう
イタリア・ベネチアでは、お土産としてベネチアングラスや仮面が有名どころ。その他、パスタやチーズなどのイタリアン食料品やイタリア発のブランド製品、皮製品などのお土産が人気だ。ベネチアに旅行に行ったら、観光だけでなく、ショッピングも贅沢に楽しみたいところ。しかし、残念ながらお得でない商品や、思わぬ関税がかかって気分を害してしまうこともしばしば。。。ベネチアに行く前に、正しい知識を身に着けて、賢くお土産を購入しよう!
①お土産を買うときの注意
消費税は高めなので注意!
イタリアでは、商品によって税率が異なる「軽減税率制度」が採用されており、IVA(Imposta sul Valore Aggiunto)と呼ばれる、4%、10%、20%の3種類の付加価値税がついている。4%の税率が適用されるものとして、野菜、果物、パンや牛乳など必要不可欠な食料品の他、新聞、本などが挙げられる。10%が適用されるものは、ヨーグルトやチョコレート、電車の運賃、レストラン、バー、ホテル、観光向け商品、建造物の修繕費など。20%が適用されるものは、靴や衣服、家具、家電など。また、イタリアでは多くの店で税込み価格での表示が採用されているので、併せて確認しておきたい。
空港を出る時の免税制度は?
イタリアでは、外国人旅行者が、同じ店で一定金額以上の買い物をした場合に、最大で14.5%の消費税が返金されるTAX REFUND制度がある。
手順
【1】
「TAX FREE SHOPPING」の看板があるお店で総額€154.94(税込み)以上の買い物をし、支払い時にパスポートを提示し「Tax free shopping check, please」と言おう。その場で免税申告書類がもらえる。また、「TAX FREE SHOPPING」の看板がないお店でも、TAX FREE SHOPPING加盟店の場合もあるので、一度スタッフに確認するのが良いだろう。
【2】
EU出国の際(イタリアでなくても良い)の空港の最終税関で、購入した商品(個人使用想定で未使用品に限る)、免税書類、パスポートを提示し、確認スタンプを押してもらおう。
【3】
スタンプをもらった書類を持って、空港のCash Refundカウンターに行き、税金の返還を受けることができる。還付金の受け取りには、現金、クレジットカードへの振込み、銀行小切手の3種類が選択できる。現金の場合は、その場で現地通貨で受取りができる。クレジットカードや銀行小切手を選択した場合は所定の封筒に書類を入れて郵送する必要がある。郵送には90日という有効期限が設定されているので、その場ですぐに郵送したいところだ。尚、振込みは1~2ヶ月後に行われるので、帰国した後にきちんと振り込みが行われているのか確認しよう。また、銀行の小切手を選択した場合は、日本国内で換金する場合、高額の手数料を取られてしまうので、あまりオススメできない。
注意事項
・「TAX FREE SHOPPING」加盟店以外のお店での買い物は免税されない
・購入商品は個人使用目的で未使用品に限る
・申請書類を貰うためには買い物時にパスポートが必要
為替はどうやって知るの?
ベネチアの観光ガイドブックTOPの、右上に記載しています。為替レートは日々変動するので、旅行に行く前にはかならずチェックしてから行きたいところ。
肉製品って持って帰れるの?
基本的には生ハムやソーセージなど、ベネチアの美味しい肉製品を飛行機で持ち帰ることはできない。持ち帰るためには検査証明書が必要だが、一般客向けに販売されている肉製品で検査証明書が付いていることはほぼないためだ。税関で引っ掛かり、捨てることになるので、持ち帰らないようにしよう。
※肉製品をお土産にする裏技を記事最後部で解説中
②関税徹底解説
入国/出国の際に申告が必要なもの
・€10,000以上の現金
・商用利用する物品
入国/出国の際に申告なしで持ち出せるもの
・€10,000以下の現金
・€430(約4万円)以下の個人使用物
日本へ持ち込んではいけないもの
・コピー商品
・ワシントン条約で定められた毛皮、ワニ、ヘビ、トカゲなどの皮革製品、象牙製品など
・植物の種、果物、土のついた花などの植物
・肉製品(ソーセージ・ハムなど)
※肉製品をお土産にする裏技を記事最後部で解説中
③物価徹底検証!
ベネチアの物価は基本的には日本と同じくらい、もしくは若干安めの水準だ。スーパーなどで販売されている食料品やお酒は日本よりも安い場合が多い。また、イタリア産の商品や、イタリア発の高級ブランド品は、商品によっては日本の半額程度で購入できる場合もある。ただし、嗜好品に税金がかかる国のため、ホテルの宿泊や外食をすると日本と同等か高くなる場合もあるだろう。
日本で買うより安くてお得なもの
・食料品(チーズやワインなど)
・イタリア産商品やイタリア発のブランド商品
④お勧めお土産ショップ
旅の最中、なかなかいいお土産屋さんを見つけられず、苦労した経験はないだろうか。ベネチアでのおみやげの購入にオススメのスポットをご紹介しよう。
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Marchini(マルキーニ)
ひと口サイズのチョコレートや伝統的なクッキーなどの焼き菓子、ケーキを豊富に取り揃える、ベネチアで一番おいしいと言われているお菓子屋さん。可愛らしいデザインの美味しいお菓子はお土産を受け取る人にも喜ばれること間違いなしだ。
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Giacomo Rizzo(ジャコモ・リッツォ)
味も色も形もさまざまな30種類以上のパスタを取り揃える。カラフルで可愛らしいリボン型のパスタや、ベネチア名物のゴンドラや仮面の形をしたものもあり、お土産に最適だ。
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Ca' Macana(カ・マカーナ)
ベネチアにたくさんある仮面ショップの中でも特にお勧めなのが、この「Ca' Macana(カ・マカーナ)」。伝統的なバロック様式のベネチアスタイルの物から、バットマンやスパイダーマンの仮面まで、個性的で様々なデザインのものを取り揃え、映画のワンシーンでも使用されたことがある。値段も手頃で、目のみを覆うタイプの仮面が€19から、顔全体を覆う仮面が€30からとなっている。また、このお店では、ベネチアで唯一、仮面の色付け体験ができる。料金は1時間で€40となっている。
⑤日本では買えないオススメお土産!
ベネチアでしか買えない、必ず買っておきたいおみやげをご紹介します。
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ベネチアングラス
ベネチアの名産品であるベネチアングラス。様々な装飾が施され、色鮮やかな美しいデザインになっている。コップやビールグラスなどは日本に持ち帰った後も利用しやすいので良いお土産となるだろう。
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ベネチアンマスク
カーニバルが有名なベネチアでは、カーニバルの仮装の際に着用する「仮面」が大人気のおみやげとなっている。石膏と紙で土台を作り、その上にすべて手作業で様々な装飾を施して制作する。シンプルな物から、レースや金箔を使用した豪華な物、カラフルに彩られた物などさまざまなので、自分のお気に入りを見つけよう。
⑥日本でも買えるお土産!
実は、日本でも買えるお土産がある。お土産を買いそびれた人必見。ここではお勧めのお土産をご紹介する。
JTBショッピングのウェブサイトでは、通常イタリア現地でしか売られていないお土産を購入することができるため、お土産を買い忘れた際に利用したい。日本語ラベルが張られているものもあるが、簡単に剥がせるようにしてある。
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イタリア産ワインやチーズ
ワインやチーズは日本でも購入できるが、イタリアでは基本的に日本よりも安く購入できることが多い。レストランで注文した際に気に入ったものがあれば、メモをしておいて、後からスーパーなどで購入するのも良い。ワインを持ち帰る場合は飛行機の手荷物には液体の持ち込み制限があるので、必ずボトルが割れないように梱包し、スーツケースに入れるようにしよう。また、現地で購入する場合、免税範囲は1本760mlの物を3本まで。それを越えた場合、酒税を日本の税関で払うことになるので注意しよう。
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ジャンドゥーヤチョコレート
独特な三角形の形をしたジャンドゥーヤチョコレートは、焙煎したヘーゼルナッツをペースト状にして、ミルクチョコレートと混ぜあわせた、イタリアのチョコレートの代名詞とも言える製品。ミルクのみならず、ビター、シナモン、コーヒーなど複数の味があり、ナッツの香ばしさと織りなすハーモニーが美味。現地ではスーパーなどで気軽に買えるのも魅力的。買いそびれても日本でインターネットなどで購入できるので検討してみても良い。
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ブラッドオレンジジュース
イタリア産のブラッドオレンジジュースが絶品。深い味わいの真っ赤な色をしたブラッドオレンジジュースはピザやパスタなどのイタリア料理とも良くあう。現地のスーパーで安く購入できるのも良い。
⑦ベネチアでお土産を買う時のポイント
購入時は電卓があると便利
ベネチアの人は良くも悪くも観光客慣れしており、親切な人が多い反面、ぼったくりのような価格をふっかけられることも多々ある。特に露天では値引き交渉当たり前の価格で売られていることもある。「2つ買うから安くしてくれ」など、交渉してみよう。
言語に自信がない場合は電卓を使うのも手だ。ただし、スマートフォンや携帯電話は盗難リスクもあるのでお勧めしない。できれば
持ち運びできる安い電卓があると便利だ。電卓に値段を入力して店員に渡せば、店員側で値引き可能な金額を入力して返してくれる。
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スーツケースに入りきらない場合と重量に注意
お土産を買い過ぎてしまって、出国時はなんとか詰め込めたスーツケースが帰りには閉まらないという場合もある。また、空港で追加料金を取られてしまうような重量オーバーにも気を付けたい。
現地で捨てて帰っても良いような使い捨ての服などを持っていき、お土産分のスペースを空けておこう。どうしても荷物がいっぱいになってしまう場合は
圧縮袋を使ってなんとかスペースを作っておきたい。また、スーツケースの重量が超過していないか調べられる
携帯ラゲッジチェッカーを持っておくとなお安心だ。
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あえて現地ではお土産を買わないという選択も
ここまでベネチアのお土産について解説してきたが、あまりにお土産のことを考えすぎて、現地での観光時間が少なくなってしまうというのは元も子もない。あまり知られていないのだが、海外旅行用品で有名な
JTBショッピングのウェブサイトで、通常イタリアでしか売られていないものを日本で購入することができる。しかも、日本語ラベルは簡単に剥がすことができ、そのままお土産として渡すことができるのだ。
お土産購入時間の節約や、荷物を少なくするためだけでなく、現地で気に入ったものを自分で利用する際にも使えるお勧めのウェブサイトだ。
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(Photo by Eborg, Clop, La.blasco)
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