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ローマのターミナルステーション、テルミニ駅に近い共和国広場は、ディオクレティアヌス浴場のエゼドラと呼ばれる大きな半円形の柱廊を元に広場が造られため、古来からエゼドラ広場とも呼ばれている。
広場にはローマ皇帝の浴場跡を利用したサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会が面し、広場の中央には「ナイアディの泉」が水を噴き上げる。
ナイアディとはギリシア神話の妖精のこと。白鳥を掴む「湖の妖精」、川の象徴である魚を従える「川の妖精」、海の象徴でもある馬の背中に乗る「大洋の妖精」、竜の上に立つ「地下水の妖精」と4人のナイアディが、中央で水を噴き上げる自然の脅威に対する人の支配を象徴した海神「グラウコス」を取り囲んでいる。
噴水の水はローマの古代水道のひとつであるマルチア水道を水源としていて、20世紀になって完成した景色に溶け込んだバランスの取れた美しさに富んだ噴水である。
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