乗り降り自由オープン・トップバス☆パノラミック市内観光
マッシモ宮や真実の口はもちろん、テルミニ駅やトレヴィの泉といったローマ市内要所をつないだ巡回バス。発着は10分おきで乗り降りは自由、乗っているだけで点在している観光地を網羅できるので心強い。観光の下見にももってこいだ。2023/11/10 更新
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料金
ローマ国立博物館(マッシモ宮、アルテンプス宮)、クリプタ・バルビ考古学博物館、ディオクレティアヌスの浴場跡の共通券は€7
特別展は€3
営業時間
休業日
HP
目次
1911年、テルミニ駅近くにあった古代ローマのディオクレティアヌス帝浴場跡にイタリア統一50周年を記念して国立博物館が開館し、テルメ博物館とも呼ばれ親しまれ、浴場跡を用いたこの展示館は愛されてきた。
しかし、建物の老朽化に伴って、現在では主要な展示品の多くが、隣に建つマッシモ宮と市内ナヴォーナ広場近くのアルテンプス宮に移され、公開されている。
新館のマッシモ宮はネオ・ルネサンス様式建物で、旧館同様テルミニ駅に近く、紀元前2世紀から紀元4世紀の彫刻、モザイク、フレスコ画などを主に展示する世界で最も重要なコレクションの一つである。
なお、カメラはストロボを使用しなければ撮影は可能である。
見学は3階から始まる。注目したのは3階第2室の「リヴィア家のフレスコ画」。
紀元前20~10年の作品で、ブルーバックに草花と小鳥で満たされたガーデンが壁一面に広がり、進歩したローマの文化を伝えてくれる。
また、テヴェレ川の護岸工事現場で発見された「ファルネジーナ荘の壁画」は遠近法なども用いられ、技術の高さを物語る。
2階は彫刻、レリーフ、石棺などが展示され、摸刻の「円盤投げ」、「アルテミス神の装束をした少女」、中でも「眠れるヘルメス・アフロディーテ」は寝息が聞こえてきそうである。
1階は中庭を中心に歴代皇帝の彫刻、フレスコ画、モザイクなどが展示され、「メルポメネーの女神」や「ティヴォリの将軍」、「傷付いたニオペの娘」などほんのわずかな時間で通り過ぎるには、勿体ない作品が並ぶ。
美術品に温もりを感じ、2000年前に制作している人がいたことを実感できる博物館である。
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