近世以降の建築物
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サン・カッリストのカタコンベ
初期キリスト教徒の共同埋葬所「カタコンベ」
カタコンベとは、帝政ローマ時代の初期キリスト教徒の共同埋葬所である。 ローマ市周辺のカタコンベは約60カ所あり、そのうち5ヶ所が一般公開されている。 「サン・カッリストのカタコンベ」は、地下四層からなり、迷路のような細い道が全長20キロメートル以上続いている。 約10万人が祀られており、 1854年にデ・ロッシによって発見された 「教皇の地下室墓」には3-…
サン・セバスティアーノ聖堂
聖セバスティアヌスを祀る「サン・セバスティアーノ聖堂」
ローマの7大バジリカ(聖堂)の1つ。 4世紀前半に使徒ペテロとパウロに捧げられた教会である。 地下には全長12キロメートルのカタコンベがあり、 約6,5000人以上が葬られている。 一時、使徒2人も埋葬されていた。 現在の建物は、17世紀シピオーネ・ ボルゲーゼ枢機卿の命で、建築家パッラーディオとベネチア派の画家パオロ・ヴェロネーゼにより改築された。
ドミティッラのカタコンベ
ローマの最大のカタコンベ「ドミティッラのカタコンベ」
ドミティラのカタコンベはローマの最大のカタコンベである。 内部には地下聖堂があり、中世まで殉教者ネレウスとアキレウスの墓で巡礼聖域の中心地だった。 ネレウスとアキレウスは法廷付きの近衛兵であったが、何らかの理由により冷酷な任務を課せられたため、職務を辞め殉教したと伝わる。
サンタ・ビビアーナ教会
ベルニーニが手がけた「聖女ビビアーナ像」
教会は 5世紀にエスクィリーノ丘の上に聖女ビビァーナの一族所有の屋敷跡に創建された。 1624年に主祭壇の下から聖女ビビアーナとその両親と妹の遺骸が発見された。 そのため教皇ウルバヌス8世の命により改築が始まった。 その際、ファサード(建築物の正面のデザイン)と祭壇の建設を担ったのは建築家ベルニーニである。 ここは、ベルニーニが最初に手がけた建築作品である。…
ピア門
ミケランジェロが最後に建築したピア門
ピア門は、アウレリアヌス城壁にある城門。 ローマの都市環境改善のために教皇ピウス4世の命により建設された。 ピウス4世は、メディチ家出身だが、先祖が床屋を営んでおり、床屋のシンボルとされた洗面器、石鹸、タオルが装飾されている。