観光
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カラカラ浴場
古代ローマの公衆浴場の遺跡
カラカラ浴場は古代ローマの大温泉施設の遺跡。敷地は長さ225メートル、幅185メートル、高さ38.3メートルと広大で、温浴層、熱浴槽、寒浴槽を含む温泉施設だけではなく、庭園、遊戯施設、図書室等を併設。寒い時期には床暖房も完備されていた、古代ローマ最大の娯楽施設であった。現在、屋根は残っておらず吹きさらしとなっているが、石造りの壁と当時浴場内にあったカラフルな…
ポポロ広場
やはり道はローマへ通じている
ポポロ広場は古くからローマの交通の要で、「ポポロ」とは市民を意味している。フラミニア街道(アドリア海のリミニからローマに至る街道)の終点であり、北部からローマへ訪れる巡礼者巡にとってはローマの玄関口にあたる。巡礼者は当時フラミニオ門(現ポポロ門)の手前で身元を調べられ、税金を納めて、初めて市内に入ることができた。 広場中央に立つフラミニアのオベリスクの高さは…
テルミニ駅
「浴場前駅」テルミニは国際特急列車エウロシティの終着駅
テルミニ駅は「浴場前駅」とでも言おうか、ローマの浴場テルメが近くにあるのでこの駅名が付いた。 乗降客数は1日約48万人、国内線のほか、国際特急列車エウロシティや国際夜行列車エウロナイトが発着するローマ最大の駅で、駅舎は大理石とガラスを用いたモダニズム建築である。 レオナルド・ダ・ウィンチ空港とも呼ばれるローマの空の玄関口フィウミチーノ空港からは30―40分で…
ナヴォーナ広場
ローマを代表する広場のひとつナヴォーナ広場
いつも賑やかでオープンなナヴォーナ広場は、ローマを代表する広場のひとつ。バロック様式の三つの噴水が和ませてくれ、市民や観光客に憩いの場を提供してくれる。 12月初旬から1月6日まで、ナヴォーナ広場はさらに賑わいを増す「ベファーナの市」が開かれる。ベファーナとは1月5日の夜に黒装束で身を固め子供達にプレゼントを届けるおばあさんの事。サンタクロースも登場するが、…
サン・ピエトロ広場
世界遺産バチカン市国の大広場
サン・ピエトロ広場は、世界最小国バチカン市国にある楕円形の大広場だ。直径は240メートルあり、約40万人を収容する事ができる。広場の中央に向かい立つのはカトリック教界の総本山サン・ピエトロ大聖堂。大聖堂に隣接してローマ皇帝の住むバチカン宮殿やバチカン美術館があり、これらを含めたバチカン市国全体がユネスコ世界文化遺産に登録されている。 ローマ観光者のほとんどが…
エウル
ローマ33番目の新都市「エウル」
1930年代に造成された新しい地区。ファシスト党のムッソリーニが、1942年に開催される予定であったローマ万国博覧会の開催に向けてローマ近郊に建設した新都市である。この博覧会自体は第二次世界大戦の為中止となった。Esposizione Universale di Roma(ローマ万国博覧会)の頭文字をとってEUR(エウル)と読む。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
「聖母マリア」に捧げられた聖堂
観光客や巡礼者でにぎわうカトリック教会のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の創建は356年の夏のこと、教皇リベリウスは「数日のうちに雪が降る地に聖堂を建てよ」と聖母マリアのお告げを夢に聞いた。 そして、真夏の奇跡は起こり、起こったこの地に建てられたという言伝えが残る。 毎年8月5日のミサにはパオリーナ礼拝堂付近の天井から雪に見立てた白い花弁がまかれる。 ロー…
クイリナーレ宮殿
400年もの間、数々の有力者の愛された宮殿
16世紀半ばに枢機卿イットポリト・デステがクイリナーレの丘の上を整備し、クイリナーレ宮殿を造営し、夏の滞在地とした。 工事にはフォンターナ、マデルノ、ベルニーニ、フーガなどローマを代表する建築家によって継承され、18世紀中盤に完成。 その後1870年まで歴代の教皇の滞在地となった。 イタリア統一後は王宮となり、1947年共和制が敷かれてから現在まで大統領官邸…
パラティーノの丘
ローマ人が憧れた高級住宅パラティーノの丘
パラスティーノは西にテヴェレ川の流れを見下す切り立った丘である。 その名は牧畜の守護神パレスに由来し、彼女を祝う大古の祭日パリリアにあたる4月21日はローマの建国記念日となっている。 古代ローマの政治経済の中核となったフォロ・ロマーノの南側に位置するパラティーノの丘は共和制時代から帝政時代にかけて貴族や有力者の住む住宅地であった。 フォロ・ロマーノに比べると…
カンピドリオ広場
ミケランジェロが作り出した空間に入り込む
決して魅力を枯らすことがない「永遠の都」ローマには7つの丘がある。 そのひとつ古代ローマの政治、経済、宗教の中心地で、今も遺構が残るフォロ・ロマーノに近い聖地カンピドーリオの丘には、教皇パウロ3世の要請でミケランジェロが作り出した空間、カンピドリオ広場がある。