定番スポット青の洞窟へ!カプリ島日帰り観光ツアー
神秘的な青の洞窟を観賞する、カプリ島日帰り観光プラン。日本語ガイド同行でナポリ島からのアクセスもスムーズ。定番スポット散策や見晴らしの良いレストランでの地方料理のランチなど、混雑必至のカプリ島も安心して楽しめる。住所
Via Galileo Ferraris 40, Napoli
ヴェスーヴィオ周遊鉄道Pompei Scavi Villa Dei Misteri駅
トレニタニア鉄道Pompei駅
料金
€13
毎月第1日曜は無料
営業時間
4/1-10/31は8:30-19:30(入場は18:00まで)
11/1-3/31は8:30-17:30(入場は15:30まで)
休業日
1/1、5/1、12/25
HP
http://www.pompeiisites.org/
英語、イタリア語
目次
古代ローマ人が余暇を過ごした場所であり、自由で享楽的な生活が垣間見えるポンペイ。ローマでも屈指の観光地であり、ユネスコの世界遺産にも登録されている。ポンペイを訪れるなら、遺跡にまつわる背景や歴史はぜひ知っておきたいところだ。またポンペイ遺跡は非常に広く全てを回るにはかなりの労力を要するので、じっくり見て回りたい場合はポンペイ周辺に泊まりがけでの観光をお勧めする。ざっくりと全体を観光して回るなら所要時間は3-4時間を見ておこう。
19世紀になり遺跡の発掘作業が始まると、遺跡や周辺の別荘からは多くの壁画や美術品が見つかった。贅沢で芸術的な暮らしぶりが伺える品の数々は、発掘チームを大いに驚かせた。また、ポンペイはその悲劇性から数多くの小説・絵画・映画で題材にされている。
マリーナ門をくぐってすぐの場所にあるのがゼウス神殿跡である。ゼウスはギリシャ神話における最高神であり、ポンペイの守り神。神殿にはゼウスとその妻ジュノー、そして知恵と武勇の神・ミネルバの三神が祀られている。
神殿の建立は紀元前6世紀にまでさかのぼり、そびえ立つ柱群などから当時の華やいだ様子を感じることができる。ゼウス神殿はポンペイ最大規模を誇り、保存状態も良いことから、ポンペイ観光の大きな目玉。天気が良ければ、神殿の遥か向こうにヴェスヴィオ火山を臨むこともできる。雄大で恐ろしい自然を背後にたたえた神殿は、訪れた人の背筋を正すことだろう。
マリーナ門から東へ進むと。コロッセオ(円形闘技場)がそびえ立っている。有名なローマのコロッセオより小規模だが、中に立ち入ればその広大さと迫力を肌で感じることができる。
当時コロッセオで行われていたのは、富豪たちが主催するグラディエーター(剣闘士)の戦い。剣闘士と猛獣を戦わせることもあり、絶えず血が流れていた場所で、約2万人の観客が収容できたという。これは最盛期のポンペイの人口とほとんど変わらないことから、コロッセオは国内外を巻き込み多くの人々を熱狂させた場所であることが分かる。
フォロ(公共広場)の北側にはフォロの浴場がある。紀元前80年頃に建設された、ポンペイで最も古い施設とされている。中に入ると脱衣所があり、衣服をかけるためのフックも用意されているというもてなしぶり。お湯の種類もバリエーション豊富で、熱い湯、ぬるま湯、冷水と順に入ることができた。しかも中央には火鉢を使ったサウナまであった。更に、入浴の前に軽く汗を流せる運動場も完備されているというから驚きだ。現代で言うところの健康ランドに近いだろう。当時の人々が、入浴を楽しむことに対して強い情熱をかけていたことが伺える。日本人としても大いに共感できるのではないだろうか。
ポンペイ遺跡には、至る所に人体の石膏像が展示されている。これはヴェスヴィオ火山の噴火で亡くなったポンペイ市民の姿だ。火砕流によって命を落とした被災者はそのまま灰の中に埋もれ、肉体が朽ちた後にも空洞が残った。考古学者達がその空洞に石膏を流し込む事で、被災直後、襲いかかる火砕流から逃げ惑うポンペイ市民の様子を再現。子供をかばう母親や熱さにもがき苦しむ被災者の姿もあり、2000年前の惨状が時を超えて生々しく伝わってくる。また、人間以外にも首輪につながれた犬等も展示されている。
ポンペイの北西には、秘儀荘(Villa dei Misteri)と呼ばれる豪邸の遺跡がある。建てられたのは紀元前2世紀頃と言われているが、当時は簡素な住宅であり、その後増改築して現在の豪邸になった。この秘儀荘の地下にあるのが「ディオソニスの儀式」と呼ばれる巨大な壁画だ。等身大の人物が合計29人描かれており、大胆に使われた赤色が印象的。ディオソニス神信仰者の秘儀を描いていると言われているが諸説あり、未だに論争が続いている。
この壁画で使われている鮮やかな赤色は「ポンペイ・レッド」とも呼ばれているが、近年の研究によって元々は黄色で、火山ガスの影響により赤色に変色したものであることが解明された。
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