ダッハウ強制収容所跡見学 ウォーキングツアー
ミュンヘン郊外にあるダッハウ強制収容所の跡地を見学できるプラン。収容房、ガス室など当時の狂気が生々しく残る遺構は見応えがある。英語ガイドによる詳しい説明と、資料を豊富に取り揃えた博物館は平和について深く考えさせられる。住所
Alte Römerstraße 75 85221 Dachau
中央駅(地下ホーム)からSバーン2号線(Petershausen方面行き)でDachau駅下車。
Dachau駅前から726番のバスでKZ-Gedenkstätte駅で下車。
料金
無料
営業時間
9:00-17:00
休業日
12/24
HP
https://www.kz-gedenkstaette-dachau.de/
ドイツ語、英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ヘブライ語
目次
「ダッハウ強制収容所」は、後に建設される数々の収容所のモデルとなった象徴的な強制収容所だ。
収容所跡地には、人類が犯した過ちをいつまでも忘れないために博物館が建てられている。館内では、「働けば自由になる」というメッセージが書かれた鉄の門、復元された収容棟、焼却炉、ガス室、ナチスの行為について説明された映画や人間の体で表現されたモニュメントなどを見ることができる。どの展示物も当時の悲惨な行為を、現代の人々の心に刻み込むものとなっている。
現在では、人類の負の遺産を後世に伝える貴重な場所として活躍しており、世界中の人々の平和学習の場としても用いられている。
ダッハウ強制収容所に到着するとすぐ、多くの観光客の目を引くのが「働けば自由になる」と書かれた鉄の門だ。現実は、残酷な収容所であったダッハウで、囚人は多くの苦痛を味わうことになった。ダッハウ強制収容所は、後に建設される他の収容所のモデルとなったため、アウシュビッツなどの他の収容所にも同じメッセージが掲げられている。
収容所内のナチが行なった行為の説明の展示や、映画、米軍に開放された当時の映像などを見学した後に見る鉄門のメッセージは、深い意味を帯びることになるであろう。
復元されたバラック地帯から小さな橋を渡ると見えてくるのが、ガス室と焼却炉だ。
ダッハウ強制収容所には焼却場が二ヶ所あり、古い焼却炉は1940年-1943年ごろまで使用され、約11000人が火葬された。その後死者が増えたので、別の場所に大きな火葬場が建設された。
古い焼却炉の近くには、火葬場の見取り図と、死者の写真が載せられた看板が設置されている。目を覆いたくなるような写真も掲載されているので、覚悟を持ってから伺うのが良いだろう。
火葬場は中に入ることができ、当時の悲惨さを感じることが出来る。どちらの焼却炉でも、人間がシステム的に人間を殺害していたことが伝わってくる。悲惨なことが行なわれた現場として、平和を考えさせられる場所である。
復元された収容棟の中には、当時の囚人たちが夜を過ごした木製ベッドも復元されている。細かく区画分けされて並ぶ質素な木枠のベッドは、人が寝るスペースとは思えない狭さだ。収容棟1棟の定員は250人とされていたが、驚くべきことに、当時は最高1600人ほども詰め込まれていた時期もあった。当時の写真もあり、どのように使用されていたか、よく分かるようにされている。近くには、当時使われていたトイレも見ることができる。
ダッハウに収容されていた人たちが、劣悪な環境で生活していたことがよく分かる展示である。
ダッハウ強制収容所跡見学 ウォーキングツアー
ミュンヘン郊外にあるダッハウ強制収容所の跡地を見学できるプラン。収容房、ガス室など当時の狂気が生々しく残る遺構は見応えがある。英語ガイドによる詳しい説明と、資料を豊富に取り揃えた博物館は平和について深く考えさせられる。Alte Römerstraße 75 85221 Dachau
ミュンヘン市の中央から約15キロ離れたところにある、ダッハウ強制収容所。
ミュンヘン中央駅からSバーンでDachau駅まで行った後、バスに乗り換えてKZ-Gedenkstätteで下車して行くのがスムーズ。
乗り換えがあるので不安な方もいるかもしれないが、観光客のために分かりやすい表示もされているので、矢印と英語が分かれば自分でも十分行ける。
マリエン広場出発のガイド付き半日ツアーも便利なので、検討すると良いだろう。
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