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ザクセンハウゼン強制収容所の観光情報(歴史・行き方・営業時間)

ザクセンハウゼン強制収容所
Gedenkstätte und Museum Sachsenhausen

2017/10/13 更新

基本情報

住所

Str. der Nationen 22 16515 Oranienburg
Oranienburg Bhf駅(オラニエンブルク中央駅)から徒歩30分、タクシーで5分

料金

無料

営業時間

3/15-10/14は8:30-18:00
10/15-3/14は8:30-16:30

休業日

月曜

HP

データガイド
アクセス・入場
データガイド

概要

全強制収容所のフラッグシップに残された陰惨な過去


1933年に設立された「オラニエンブルク収容所」は、1936年に整備され「ザクセンハウゼン強制収容所」と改名された。
ここはナチス・ドイツの勢力下にある全収容所の本部だ。
ザクセンハウゼン強制収容所を手本にして各地の収容所のオペレーションが構築されていった。

1945年にソ連軍に解放されるまでに収容された人数は延べ20万人。
いわゆる絶滅収容所ではなく労働を強制し、その人間としての尊厳を削いできたこの施設には、社会主義者、ナチスによって「劣等民族」とされた人々などが収容された。

1950年には東ドイツに変換され、1993年にザクセンハウゼン記念施設・博物館と名称を変えられ、ナチスの強制収容所時代の遺産が多く貯蔵されている。

見どころ

①厳格な監視と秘密組織による反抗


周囲は2.7メートルの壁で覆われており、高電圧の鉄条網と柵がその脱出を不可能にしていた。
相当数ある監視塔からはサーチライトと機関銃が収容者に向けられていたことから、その厳格さは察することができるだろう。
収容所の西側には強制収容所総監本部があり、ヨーロッパ中のナチ収容所の監督をそこから行っていた。

あまりに大規模なこの収容所では、秘密抵抗組織も発生していた。
要所でサボタージュをすることによって彼らはドイツの生産力を内側から削ぐことをしていた。
管理者はそういった者たちを摘発してきたが、ついにはその秘密組織の完全なる撲滅はできなかった。

②残忍な処罰の数々


そういった反抗者たちには様々な罰が課されてきた。
「ヒキガエル」という罰はうさぎ跳びをひたすら繰り返すが、その間殴られ続ける。
「棒打ち」では罪の重さによって打たれる回数が決まった。
打たれるたびに自らカウントしなければならず、痛みのあまりカウントができなかった場合はそれを回数として含めない。
気絶すれば水をかけて起こされ、命を落とす者も少なくなかった。
「杭」は手を後ろに回した状態で固定し、宙づり状態で木にくくりつけられ、数時間に渡って殴られ続ける。
公開処刑も行われていた。
およそ想像するに堪えない陰惨なやりとりが日常的に、まさにこの場で行われていたことを考えると、人間の残忍性について考えさせられる。

編集部一押しの観光プラン

残虐な歴史に思いを馳せるメモリアルウォーキング

  • ザクセンハウゼン強制収容所 メモリアルウォーキング<終日/ベルリン発>

    ザクセンハウゼン強制収容所で行われていた残忍な行為や、収容者の生活の実態について施設公認の英語ガイドが解説。当時に思いを馳せながら進むメモリアルウォーキングだ。ガス室のトイレの跡地の見学ほか、収容服の展示も。

    ➡ 詳細はこちら

  • ➡ その他のベルリン現地ツアーはこちら

    ベルリン旅行者の必読記事

    アクセス・入場

    ザクセンハウゼン強制収容所へのアクセス

    ザクセンハウゼン強制収容所によるツアーも提供されている。
    ベルリン市街地からは少し離れたところにあることに加え、電車を待つ可能性も高いため、ポツダム広場からのガイドツアーは便利。

    個人で訪れる場合

    SバーンRE5号線Berlin Hauptbahnhof(ベルリン中央駅) - Oranienburg Bhf(オラニエンブルク中央駅)
    ・時間 ベルリン市街地から20分、駅から徒歩30分
    ・予算 大人片道€3.30
    ・電車時刻 約60分間隔

    ツアーで訪れる場合

    火曜、木曜、日曜
    ・集合場所 ポツダム広場またはザクセンハウゼン強制収容所
    ・時間 ① 11:45集合 ②14:30集合 (ポツダム広場集合の場合は4時間、ザクセンハウゼン強制収容所集合の場合は2.5時間)
    予約不要
    ・予算:15人までのグループは€15/1人等

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