エア・ベルリンは、LCCに位置づけされているが、実際の運賃は格安航空会社の中では若干高めの設定。
機内サービスも行っているため、実際の業界のポジショニングとしては、格安航空会社と大手航空会社の中間に位置づけられている。
主に、ベルリン、ミュンヘン、ケルン、ニュルンベルク、デュッセルドルフなどのドイツの都市を中心に、フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパ各国の都市にもたくさん乗り入れている他、アフリカ、地中海近辺、中東諸国にも就航している。
ヨーロッパを旅行するなら検討してみても良い航空会社の1つだ。
①就航路線
日本の空港への発着
アラブ首長国連邦のエディハド航空との共同運航便があり、コードシェアで成田空港にエア・ベルリンが就航している。
エア・ベルリンで成田空港-欧州間を往復約10万円で渡航することも可能。
ただし、片道20時間以上かかるので注意。
海外の空港からの出発
ヨーロッパの就航都市
ドイツ(ベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、ニュルンベルク、ケルン、デュッセルドルフ、ハンブルグなど)
フランス
スペイン
イタリア(ナポリ)
イギリス
ロシア(モスクワ、カリーニングラード、サンクトペテルブルク)
フィンランド(ヘルシンキ)
スウェーデン(ストックホルム)
ノルウェー(オスロ)
デンマーク(コペンハーゲン)
ポーランド(ワルシャワ)
ハンガリー(ブダペスト)
オーストリア(ウィーン、ザルツブルク、インスブルック、グラーツ)
スイス(チューリヒ)
コソボ(プリシュティナ)
ギリシャ(テッサロニキ)
アフリカの就航都市
モロッコ(マラケシュ、アガディール)
エジプト
地中海・中東周辺の就航都市
トルコ
キプロス共和国(ラルナカ)
イスラエル(テルアビブ)
マルタ共和国(マルタ)
アラブ首長国連邦(アブダビ)
②基本情報
注意すべき制限、規制
・荷物規制
23kgまで無料
・ターミナル
空港によっては、ターミナルが遠いこともあるので、事前にターミナルを要確認。
機内サービス、その他
他のLCCと比較すると、サービスが充実している。
・機内食、機内ドリンクの提供
・機内雑誌、新聞の提供
・機内エンターテイメント(テレビ、スカイマップ等)の提供
・座席指定制
・マイレージサービス
・ハブ空港での乗り継ぎ保証
・大手航空会社と同じターミナルを利用する便もある
③評判
LCCにカテゴライズされてはいるが、「おいしい機内食が提供された」「ドイツの航空会社なので遅延が少なく、ほとんどの便が定刻で運行されている」「料金が明確で不要な手数料がない」など、ポジティブな感想が多くなっており、他のLCCと比較するとサービス水準が高い。
ただし、格安航空会社らしさも部分的にあり、「カウンターが混雑していて、ウェブチェックインのほうが良かった」「空港によっては、遠い位置にターミナルがある」などどいった声もある。また、就航している空港がハブ空港が多いため、「経由便のフライトが多い」といった声も。直行便が良いという人は、予約時に必ずフライト詳細を確認しよう。
全体的な感想としては「大手の航空会社よりサービスが若干劣るが、ほとんど気にならないような些細なもので、料金はやや安めの上質な格安航空会社」といったところか。
④金額
ベルリン-ロンドンの往復便 約25,000円
ベルリン-ヘルシンキの往復便 約13,000円
ベルリン-イスタンブールの往復便 約23,000円
など
⑤ステータスマッチ
航空会社でマイレージプログラムでエリート(上級)会員になると、ビジネスクラスラウンジが無料で利用できたり、混雑したカウンターを避け、ビジネスカウンターなどで優先チェックインができたり、その他優先搭乗や、荷物の優先受取、ボーナスマイルなど、ちょっとしたお得な体験ができる。ステータスマッチとは、そのマイレージプログラムを他社でも利用できるようにする制度だ。
例えば航空会社Aのマイレージプログラムで現在のステータスがエリート会員であれば、そのまま航空会社Bのマイレージプログラムのエリート会員資格を条件なしに得ることができるようになる。
エア・ベルリンを含め、欧州系の航空会社が多数導入している制度で、エアベルリンは2015年に入って、ステータスマッチの条件緩和を行った。
エア・ベルリンのステータスマッチのオファーの対象となる期間は12ヶ月間となり、また、エアベルリン航空の必須利用条件もないため、ステータスマッチの申請が比較的利用しやすくなったといえよう。
近年の傾向として、ステータスマッチが成功する事例が増えてきているので、この機会にステータスマッチをオファーをしてみても良いだろう。
⑥エアベルリンをお勧めする人
初めてLCCに乗るような格安航空会社入門者の方や、「値段が安いほうが良いが、ある程度の質も担保されていて欲しい」という方はエアベルリンに乗るのが向いていると言えるだろう。
(Photo byOnline-Redaktion, Air Berlin PLC & Co. Luftverkehrs KG)