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リヨンの名物料理5選!お勧めグルメ旅

2017/10/10 更新

美食の街リヨン。フレンチの名門ポール・ボキュースをはじめ、市内には最先端のガストロノミーが集う。そんな数ある星付きレストランに負けず劣らず、地元の人々に愛されているのが、リヨンの郷土料理が味わえるブッション(Les Bouchons)だ。肉、魚、旬の野菜にチーズと豊富な食材が、大胆な量と盛り付けで提供される。グラス一杯のボージョレー(Beaujolais)あるいはコット・ドゥ・ローヌ(Côtes du Rhône)と共に、気取らないフレンチを召し上がれ。

シャルクトリーの盛り合わせ(Assiette de Charcuterie)

  • リヨンは豚肉製品(シャルクトリー/charcuterie)がとても有名だ。ソーシソン・ド・リヨン(Saucisson de Lyon)をはじめ、ロゼット(Rosette)、ジェズ(Jésus)など名の知れたものだけでなく、ソーシソン・セック(Saucisson sec)と総称される燻製サラミにもナッツやフルーツ入りや胡椒やハーブにくるまれたものと、とにかく種類豊富だ。シャルクトリーの盛り合わせはそんなリヨンの豚肉製品を手軽に味わえる、食前酒のお供に必ず注文したい一皿だ。

  • クネル(Quenelle)

  • 白身魚のすりみに粉、卵などを加えて練り上げたものを棒状に形作り茹でられたものがクネルだ。リヨンではこのクネルに食用ザリガニのソース(Sauce Nantua)をかけてオーブンで焼いたものが食べられる。焼きあがったクネルは大きく膨らんで、その大きさに圧倒されるかもしれない。食感はふわふわとしてはんぺんにも似ているが、味わいは濃厚だ。クネルを使った料理はフランス各地でみられるが、リヨン風クネルはその中で最も美味しいとされる。

  • リヨン風サラダ(Salade Lyonnaise)

  • たかがサラダと思うなかれ。このサラダが運ばれて来たとき、そのボリュームにきっと目を丸くしてしまうだろう。たっぷりと使われるレタスの種類は季節によって様々で、数種類混ぜられていることもある。そこに小さく刻まれたベーコンとポーチドエッグ、クルトンがのせられ、フレンチドレッシング(クルミ油とワインビネガーが一般的)で頂く。シンプルで誰にでも好まれる美味しさだ。ディナーの前菜で供されることが多いが、ランチならこの一皿で十分に満足できるだろう。

  • ブーダン・ノワール(Boudin Noir)

  • 思わず食べるのをためらってしまう真っ黒なソーセージ。豚の血を腸に詰めて作られる、と聞くとますます尻込みしてしまうだろうか。リヨン風は更に生クリームも加えられ、その味わいはレバーにも似ているがほんのり甘味があり、くちどけも良くクセになる美味しさだ。添えられたりんごのソテーと一緒に食べるとまた格別。ブーダン・ブラン(Boudin blanc)はこれと対になる真っ白なソーセージで、豚あるいは鶏肉の脂身の少ない部分に野菜やハーブを混ぜて作られる。淡白だが風味豊かな味わいだ。

  • プラリーヌ・ルージュ(Praline Rouge)

  • リヨンの街を歩いていると、あちこちで真っ赤なお菓子を見かけるだろう。今ではフランス中で見られるが、プラリーヌ・アマンド(Praline amande /アーモンドの砂糖がけ)を赤くしたのはリヨンが発祥だ。小袋で売られているものは見た目にもかわいらしく、お土産にも喜ばれるだろう。そのままでも香ばしくて美味しいが、生クリームに溶かして作られるタルト・ア・ラ・プラリーヌ(Tarte à la praline)、ブリオッシュ生地に混ぜこんで焼き上げたサン・ジュニ(Saint-genie)などはリヨンでしか味わえないのでぜひとも試して頂きたい。

  • (Photo by Patricia FeasterJason Lam Fryke27 Kui-Doraku Naotake Murayama Amada44)