ウィーン クラシック・コンサート・シェーンブルン宮殿自由見学&ディナー
宮殿内を自由に見学した後は、ロマンチックなキャンドルディナーとオランジュリーでのクラシックコンサート鑑賞。シェーンブルン宮殿を優雅に満喫するラグジュアリーな大人気プランだ。日本で事前に予約できるのはとても便利。住所
Schönbrunner Schlossstrasse 47,1130 Wien
メトロU4線Schönbrunn駅徒歩3分
トラム58番線Schönbrunn駅すぐ
料金
■宮殿(ツアー付き)
大人は€14.20
子供(6-18歳)は€10.50
学生(19歳〜25歳)は€13.20
※宮殿ツアーに、他施設の入場チケットも含まれる(どの施設が含まれるかはツアーのグレードによって変化)
■迷宮庭園
大人は€5.50
子供は€3.20
学生は€4.20
■グロリエッテ
大人は€3.80
子供は€3.00
学生は€3.20
■オランジュリー
大人は€3.50
子供は€2.70
学生は€2.90
■Privy Garden
大人は€3.80
子供は€3.00
学生は€3.20
その他、他の施設とのコンビチケット等あり
営業時間
4/1-6/30、9/1-11/4は8:00-17:30
7/1-8/31は8:00-18:30
11/5-3/31は8:00-17:00
休業日
年中無休
HP
http://www.schoenbrunn.at/
ドイツ語、英語、イタリア語、フランス語
目次
現在、宮殿内の一部の部屋に限り、ガイドツアーに参加する形での見学が許されている。ツアーは長いもの、短いものの2種類が用意されている。日本語でのガイドもあるため、現地語に自信のない人でも安心だ。また、観光の際にはシェーンブルン宮殿を始めウィーンの57スポットの入場が無料になるウィーンパスもぜひ活用したい。
宮殿を彩る明るい黄色は「マリア・テレジア・イエロー」と呼ばれ、シェーンブルン宮殿の象徴といえる。完成当初は外壁を金箔で覆う計画がなされたが、費用がかかりすぎるとして、マリア・テレジアが金の輝きに似せた明るい黄色で塗装することを指示したと言われる。この逸話は、権力の絶頂期にありながら過度の浪費をすることなく節制を好んだマリア・テレジアの人柄を伝える物語として有名だ。
シェーンブルン宮殿は宮殿建築だけでなく、広大な敷地に建つ庭園群もまた世界遺産に登録されている。その中でも人気があるのが、巨大な迷路庭園だ。全部で6つの異なるデザインを持つ凝った作りで複雑な迷路の様相を呈していたが、そのデザインは徐々に簡単なものにされ、19世紀末には迷路としての面影はなくなってしまったと言う。その後、1998年、造設当初のデザインをリバイバルさせた迷路庭園が再び公開された。美しく手入れの行き届いた迷路は、単なるアトラクションではなく、「庭園」であることを感じさせる。在りし日の王侯貴族気分を味わいながら、迷路の踏破にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
ギリシア神話の海洋の神であるネプチューン、その傍らには祈りを捧げる海の女神テティスの像が建つ。この彫刻作品は、神話叙事詩に歌われるシーンを表現したものだ。テティスの息子であるアキレウスが旅に出る際、海の神ネプチューンに航海の無事を祈るテティスの姿だとされる。子の無事を祈る母の姿は、慈愛に満ちた表情だ。
とうとうと溢れ出る水、2段構えになった噴水の構造は、噴水の前に広がる大庭園にも負けない存在感を放つ。噴水は裏側からも見ることができ、生き生きとした彫刻の美しさを堪能できる。
グロリエッテは、シェーンブルン宮殿を見下ろす小高い丘の上に建つ建物だ。現在は展望台として、またカフェとして使われている。
遠方からもはっきりと見えるのが、屋根の上のオオワシの像。オオワシはハプスブルグ家の紋章にも取り入れられる、王家の象徴といえる建物だ。大きく羽根を広げたその姿は、両翼を広く伸ばすシェーンブルン宮殿の姿と呼応するようで美しい。
また、グロリエッテ内には「カフェ・グロリエッテ」が営業している。のんびりと休憩しながら絶景を楽しめる、必見のスポットだ。朝食のセットなど、メニューも多彩で楽しめる。広いシェーンブルン宮殿を散策するときの絶好の休憩ポイントとして、いつも多くの人で賑わっている。
シェーンブルン宮殿には、大きな動物園が併設されている。マリア・テレジアの夫であるフランツ1世が増設した動物園が発端とされており、世界最古の動物園として、こちらも世界遺産に登録されている。
世界最古というと、古ぼけたレトロな動物園をイメージするかもしれない。しかし、そのイメージを大きく裏切る、最先端の飼育設備を備えているのがこの動物園の見どころだ。大規模な展示スペースはどれも自然環境に近い飼育環境を備え、のびのびと生活する動物たちの姿を楽しむことができる。
近年では、パンダやアフリカゾウの交配に成功するなど、学術的な成果も大きい。最新鋭の設備を備えつつ、歴史ある建築ともまた両立を図るという難しい課題を見事にこなす、才色兼備の動物園だ。
シェーンブルン宮殿には「馬車博物館」という、その名の通りアンティーク馬車を集めた博物館がある。自動車が発明される以前には、馬車は非常に重要な交通手段だった。馬車博物館には、用途別・時代別に、様々な種類の馬車が集められている。後半は普及初期の自動車など、貴重なアイテムの数々が展示されている。
戴冠式に使用された馬車は、金色の豪奢な装飾で覆われたとても華やかなもの。王冠や王のマントの輝きにも負けない存在感を放つ。一方、黒で統一された大きな馬車は葬儀専用の車両だ。棺を運ぶことのできる大きなサイズで作られ、死者を悼む黒で彩られた装飾は、どことなく現代日本の霊柩車を思わせる。
貴族たちの生活に欠かせない馬車を通じ、華やかな王族の生活に思いを馳せることのできるユニークな博物館だ。
シェーンブルン宮殿の庭園にそびえる、ガラスと鉄で構成されたモダンな建物。これが、ヨーロッパ最大級の温室と言われる「パルメンハウス」だ。半円を基調としたモダンなデザインは、これが19世紀に建てられたものだということを忘れさせるような近未来感を演出している。
パルメンハウスの中は、3つのゾーンに別れる。地中海・アフリカなどの気候を模した背の高いホール、中国や日本といった東アジアを再現した北ホール、そして熱帯-亜熱帯地域の植物が生い茂るホールと、栽培される植物は多種多様。建物の中でひときわ目を引く巨大なヤシの木は、パルメンハウスの象徴。異国の珍しい植物を集め育てるという、いかにも王族らしいリッチな遊び心を感じる施設だ。
ウィーン最大の観光地であるシェーンブルン宮殿に、日本庭園があるということをご存知だろうか。日本庭園、それも枯山水の風景をヒントに作り上げられたと言われている。
日本庭園が完成したのは1913年。しかしその後に続いた第一次大戦、ハプスブルグ帝国の崩壊と、歴史の激動の中で庭園は荒れ放題に荒れてしまった。もともと枯山水であったということも忘れ去られ、蔦に覆われた庭園は「アルプス庭園」という名前で長らく公開されていた。変わり果てた日本庭園を救ったのは、観光でウィーンを訪れた日本人女性と言われている。綿密な調査の末、枯山水として作られたということが判明し、1999年にようやくもとの姿に復元された。日本とウィーン、遠いようで近い縁を感じるエピソードだ。
シェーンブルン宮殿のオランジェリーやギャラリーでは、年間を通して宮殿にゆかりの深いモーツァルトやシュトラウスの曲を中心としたクラシックコンサートが開催されている。オペラやコンサート単体のチケットの他にも、宮殿の見学ツアーとオペラのセット、ディナーを楽しみながらのコンサートなど、様々な趣向を凝らしたコースが楽しめる。コンサートは観光客も大勢訪れるので、特にドレスコードは設定されてない。Tシャツやスニーカーで観賞している人もいるので、気楽な服装で楽しもう。夏場に観賞する場合は、ミニタオルや扇子等、暑さ対策も万全に。
また、シェーンブルン宮殿は、長らく夏の離宮として使われた建物だ。シェーンブルン宮殿に併設された宮廷劇場は、暇を持て余す彼らの夏の間の娯楽として重用された。その名残りか、ウィーン中心部の国立劇場やフォルクスオーパー(国民劇場)は夏期休館に入る7月-8月の間、シェーンブルン宮殿の宮廷劇場では「夏のオペラ」と題してさまざまな演目を上演するのだ。観光客はもちろん、夏期休暇に入ったウィーン市民にとっても、夏の一大イベントとして親しまれている。
また、ウィーンの夏の風物詩として熱狂的な人気を誇るのが、ウィーン・ヒルによる「夏の夜のコンサート」だ。シェーンブルン宮殿の庭園で開催される無料の野外コンサートで、毎年10万人以上の来場者が訪れる。毎年名だたる音楽家が結集し、世界60ヶ国以上に中継されるウィーンの世界最高峰の音楽の祭典なのだ(予約不可)。音楽の都の魅力を全身で味わおう。
なんとシェーンブルン宮殿の3階-4階は賃貸住宅となっており、一般人が生活している。2LDKで120平方メートル、家賃は4万5000円前後。部屋の改装には細かな制限があるというが、世界遺産に暮らせるのは驚きだ。また、2014年からは4階が改装されてホテルになったので、観光客でも宿泊が可能になった。こちらはスイートルーム一室限定。豪華絢爛な内装で、王侯貴族の気持ちが味わえる。
ウィーン クラシック・コンサート・シェーンブルン宮殿自由見学&ディナー
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