乗り降り自由!ウィーンの主要観光スポットを走る ダブルデッカーバス
ウィーンの主要観光スポット15カ所に発着するダブルデッカーバスはウィーン散策に大活躍する。全6路線、ベルヴェデーレ宮殿はイエローラインで発着し、シェーンブルン宮殿やフラワーマーケットを周遊できる。日本語音声ガイド付きだ。住所
MPrinz Eugen-Straße 27, 1030 Wien
トラムD線Schloss Belvedere駅
SバーンS1、S2、S3、S4、S80、S線Quartier Belvedere駅
メトロU2号線Südtiroler Platz駅
料金
・上宮
大人は€15
学生、65歳-は€12.5
19歳未満は無料
・下宮
大人は€11
学生、65歳-は€8
19歳未満は無料
複数の建物に入場できるコンボ・チケットのプランも用意されている(上宮・下宮のコンボで€22、3つの建物すべてに入れるチケットが€25等)
営業時間
・上院
9:00-18:00
金曜日は9:00-21:00
・下院
10:00-18:00
金曜日は10:00-21:00
休業日
年中無休
HP
http://www.belvedere.at/
英語、ドイツ語
目次
ウィーンのベルヴェデーレ宮殿は、バロック建築を代表する壮麗な宮殿だ。上宮・下宮とそれをつなぐ広大な庭園からなり、現在は中世から現代までのオーストリアの著名な美術作品をコレクションした美術館(オーストリア・ギャラリー)として、多くの人が訪れる場所となっている。オーストリアの€20硬貨の裏面に描かれているのもこの宮殿だ。
特に有名な作品が、グスタフ・クリムトの「接吻」で、この作品はベルヴェデーレ上宮のシンボルとなっている。オーストリアで第2の大きさを誇る広大な美術館なので、所要時間はざっくり回るなら2時間、じっくり鑑賞するなら3時間近くは見ておこう。
ベルヴェデーレ上宮では、19世紀から20世紀にかけて活躍したオーストリア出身の画家、グスタフ・クリムトの世界最大のコレクションを保有している。なかでも代表作である「接吻」は、抱き合う男女とそれを取り囲む幾何学的な装飾が印象的な作品だ。他にも「ユディト」や風景画等、所蔵数は20点以上。。各展示室にソファやベンチが設置してあるのもありがたい。クリムトの独創的な世界観にじっくり浸ろう。
ベルヴェデーレ上宮には、クリムト以外にもシーレやココシュカ等、オーストリアにゆかりある画家の作品が多く展示されている。フランスの画家、ジャック=ルイ・ダヴィッドが描いたナポレオンの5枚の肖像画のうちの1枚「アルプスを越えるナポレオン」も有名だ。
また、上宮自体もバロック建築の傑作で、「大理石の間」等の敷地内には壮大なフレスコ画が描かれており、あちこち散策するだけでも十分楽しめる。
上宮と下宮に分かれているベルヴェデーレ宮殿。外見だけ見ると、上宮に比べて下宮は装飾性が控えめで落ち着いた印象に見えるかもしれない。しかし、豪奢で優美なバロック建築を楽しめるという点では、上宮に劣らない魅力を備えている。
ベルヴェデーレ下宮の見どころは、素晴らしい内装を備えたいくつもの広間だ。壁の大部分を鏡と金箔で覆った「鏡の間」は、まばゆい輝きが大きな鏡の中に映り込み、隆盛の極みにいたオイゲン公を忍ばせる。その他にも「グロテスクの間」、「マーブル・ホール」など、どれも趣向を凝らした美しい建築を楽しめる。
ベルヴェデーレ宮殿の上宮と下宮をつなぐのが、広大な庭園だ。ドミニク・ジラルドによってデザインされた庭園は、バロック建築らしい豪華で優美な印象を与えるとともに、シンメトリーのリズムを取り入れることによって、整然とした落ち着きを感じさせる。
庭園の各所には美しい野外彫刻作品も置かれ、歩きながら美術作品を楽しめる。ゆっくり歩くと15分ほど掛かる広い庭だが、所々にベンチが設置されており、休憩にも向く。美術館巡りで疲れた足にも優しい庭だ。
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