タイ国政府観光庁からHowTravel利用者へのメッセージ

2017年は多くの日本人旅行者がタイに訪れました。要因は何だと思いますか

日本からタイへの旅行者数154万人という数字は2013年に達成していたのですが、その後の政治的な不安定さから旅行者が減ってしまったという経緯があります。現在では治安が安定し、皆さんに安全に観光できる場所であることを認識して頂けたことで、訪問者数が回復してきました。実は、タイに訪れる日本人旅行客の約80%はリピーターです。おそらく、日本人が旅行先を検討するときに、自然と頭に浮かぶ国になれているのではないでしょうか。

また最近では、リピーターではなく新しい観光客を誘致するための様々な施策を行っています。例えば、男女問わず人気がある「乃木坂46」さんに協力してもらって、女性や若い方に向けたプロモーションを行ってみたり、ゴルフやマラソンなどのスポーツに興味がある人達にタイでのスポーツ体験をPRしてみたりと、様々なセグメントの人たちにアピールしています。

日本とタイのアクセスの良さも人気のポイントだと思います。LCCを含めた様々な航空会社で、タイへのフライト本数が増えていて、気軽に訪れることができますよ。

タイの特徴を教えてください

タイの特徴は、その多様性だと思います。歴史を感じる伝統的な寺や、美しい川などの自然、素晴らしい食など、どれもタイを構成する特別な要素です。それぞれが素晴らしく、年齢性別関係なく、どなたでも楽しめる多様性がタイにはあります。

タイを楽しむコツを教えて下さい

現地に溶け込むこと、だと思います。タイに訪れたら、現地の食べ物を試したり、現地の人と会話をしたりしてみて下さい。タイには「サヌック」という、日本語で「楽しい」という意味を表す言葉がよく使われます。タイではみんな楽しい時間を過ごしているので、是非その空間に飛び込んでみてください。

タイは、5年前、10年前と比べるとどう変わっていますか

バンコクなどの大きな都市に関していえば、大きく変わり、新しいスポットが次々誕生しています。

また、交通インフラが整えられてきており、様々な場所に行きやすくなっています。BTS（バンコクの鉄道）は誕生以来延伸を続けていて、例えば昔はチャオプラヤ川の手前まで走っていたところ、最近ではチャオプラヤ川を越えて伸びています。これまでアクセスしにくかった場所にも気軽に訪れることが出来ますよ。

周辺都市に関してはそこまで大きく変わっていませんが、昔は飛行機が飛んでなかった都市にも飛行機が飛ぶようになりましたし、バンコクから40分ほど鉄道でアクセスできる場所も増えたので、そういう意味でタイ旅行の広がりは大きくなってきています。

HowTravel読者へメッセージをください

ここを見てください、というような押しつけは実はしたくないと思っています。タイはとても多様性があって素晴らしい都市で、どなたでも楽しめます。是非現地にいらっしゃって、自分の目でタイを見てほしいと思います。きっと楽しいことが見つかると思いますよ。