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台中の名物料理5選!お勧めグルメ旅

2017/10/10 更新

台中はアートやカルチャータウンとして知られており、台湾で今最も住みたい街として注目を浴びている。新しい商業施設も次々とオープンし、流行に敏感な学生で活気があふれている。平均気温も22度と温暖で、台風や雨も少ない安定した気候も魅力の一つである。そんな台中のグルメは、昔からある伝統料理を始め、手軽に楽しめる屋台料理が多いのが特徴だ。ゆっくりと綺麗な街並みを歩きながら屋台料理を食べ歩くのも楽しいかも知れない。

肉員(肉圓)

  • なんと、あのジブリ作品「千と千尋の神隠し」にも登場したと言われるこの料理。ご覧になった方はピンとくるかもしれないが、豚にされた千尋の両親が無心でむさぼっていた料理がコレだ。皮はサツマイモのでんぷんでできていて、具材には豚肉などのひき肉とシイタケ、キクラゲやフカヒレなど様々なものが使われる。皮に具材を入れて包み、低温の油でじっくり揚げてから甘辛い餡をたっぷりかければ完成だ。この独特のトゥルンとした食感はまさに初体験である。舌触り滑らかなで、モチッとしている皮の下からはニンニクや八角の香りが香ばしい具が出てくる。そして、皮と具を甘辛い餡が包み込み、上手に調和しているのだ。ジブリの世界に浸りながら食べるという体験もできる、美味しくて面白い逸品である。

  • 台湾おこわ(筒仔米糕)

  • 台中の人に愛されている郷土料理の1つである筒仔米糕。これぞ台中人のソウルフードとも言えるだろう。筒仔は筒を意味していて、筒の中にもち米、エビや豚肉、そぼろや玉ネギ、シイタケなどの具材を詰め込んで蒸す。型から出して上から肉そぼろの餡や、甘いタレをかけ、香菜を乗せれば完成である。もち米は、蒸されながら食材の旨味を全部吸い込んでいるので、噛めば噛むほど旨味が出てくる。上からかかっている甘めのタレがまたもち米との相性が抜群で、ぺろりと平らげてしまう旨さだ。

  • 台湾平冷麺(涼皮)

  • 平たいきしめんのような見た目の涼皮(りゃんぴ)は、台中では主に白いものと緑のもの、赤いものが売られている。日本のきしめんよりも、少し分厚めで、弾力があり、シコシコした麺だ。その麺の上にもやしやキュウリを乗せ、ゴマ風味や魚介ベース、唐辛子ベース等のタレをかけて、混ぜながら頂く。味付けや麺は店によって様々なようだ。写真のようにトッピングは何も乗せないシンプルなタイプの物もある。冷たい麺とスパイスがマッチし、食欲の無い時にでもペロッと間食してしまえる料理だ。

  • 牛肉麺(牛肉麺)

  • 濃い色のスープとドカンと乗った大きな牛肉。見ているだけでヨダレが出てきてしまいそうな料理がこの牛肉麺である。しかし、甘辛いスープは濃厚だが見た目ほど濃すぎない。少しの酸味と刻んだ香菜の風味が効いていて、逆に爽やかさまで感じさせてくれる。じっくりと煮込まれた大きな牛肉は、口に入れた瞬間にほろほろとほどけていく。麺は適度な弾力があってスープや肉とよく絡む。牛肉麺は台北も有名だが、ここ台中も負けていない旨さである。

  • 台湾式ホットドック(大腸包小腸)

  • 台湾の屋台で大人気の料理。台中の夜市でもよく見かける店だ。漢字を見たら少しギョッとしてしまうが、簡単に説明すると豚の大腸にもち米を詰めた物をパンの変わりに使った、ホットドックである。もち米のソーセージと普通のソーセージ、どちらも一緒に食べたいと思った店主が発案した料理だそうだ。店によって味付けは様々だが、大体甘酸っぱくてスパイスとハーブが効いている味だ。もち米のソーセージはプリッモチッとした初めての触感が面白く、網でじっくり焼かれたソーセージはとてもジューシーである。ビールとの相性も抜群で、夜市で食べるにはもってこいの料理だ。

  • (Photo by H.T. YuIcyNeko 漢迪沃荷 Wikimedia Commons istolethetv)