フィリピンの世界遺産
フィリピンには、全部で6箇所の世界遺産がある。
文化遺産として「フィリピンのバロック様式教会群(1993年)」、「フィリピン・コルディリェーラの棚田群(1995年)」、「ビガン歴史都市(1999年)」の3箇所。
自然遺産として、「トゥバタハ岩礁海中公園(1993年)」、「プエルト・プリンセサ地底河川国立公園(1999年)」、「ハミギタン山地野生生物保護区(2014年)」の3箇所だ。
マニラから行ける世界遺産
マニラから行ける世界遺産としては、マニラにある、「バロック様式教会群」が最も行きやすい世界遺産だろう。
その他、マニラからはかなり距離があるが、北上しルソン島の北部に行くと、「コルディリェーラの棚田群」や、「ビガン歴史都市」に足を運ぶことができる。
バロック様式教会群 文化遺産
ルソン島のマニラ、パオアイ、サンタ・マリア、パナイ島のミアガオにある合計4つのバロック(スペイン)様式の教会の総称。
4つの教会とは、
・マニラのサン・アグスティン教会
・パオアイのサン・アグスティン教会
・サンタ・マリアのヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会
・ミアガオのサント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会
で、これらの4つの教会は、いずれも16世紀のスペイン統治下時代に建てられたものだ。
1993年にフィリピンで最初に登録された世界遺産で、教会としてだけでなく、要塞としての機能も併せ持っていると言われている。
特に、マニラのサン・アグスティン教会は、1571年に建てられたフィリピン最古の教会と言われており、マニラからのアクセスも良いので、是非立ち寄ってみたい。
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マニラの名所を複数周る、飛行機付きプラン
・費用:59,800円-
・時間:3日間
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コルディリェーラの棚田群 文化遺産
ルソン島北部に位置する、棚田地帯。
フィリピンの秘境とも言われ、標高1000 - 2000メートルの斜面に、合計2万キロメートルの棚田が広がる。
世界最大規模の棚田で「天国への階段」とも称されるほど。自然と人間が作り出した奇跡の絶景が人々を魅了する。
この棚田はバギオ市にあり、フィリピンの避暑地として有名だ。旅のついでにバギオ市を観光してみても良いだろう。
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「サン・アグスティン教会」と「コルディリェーラの棚田群」の2つの世界遺産を含めたフィリピン主要スポットツアー。
・費用:220,000円-
・時間:7日間
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ビガン歴史都市 文化遺産
マニラから北へ400キロ、ルソン島の北部に位置する、16世紀のスペイン統治下で栄えた古都。
スペイン統治下においては、商業、貿易の拠点として栄え、運良く第二次世界大戦の戦火を逃れたことで、スペイン風の街並みがそのまま残っている。
また、サンタ・マリアにあるヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会や、パオアイにあるサン・アグスティン教会に立ち寄ってみても良いだろう。
ビガンへのアクセスは、マニラからバスでおよそ8時間、飛行機ならラオアグ(Laoag)空港からおよそ2時間だ。
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パオアイのサン・アグスティン教会やビガンをめぐるツアー
・費用:50,000円-
・時間:4日間
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パラワンから行ける世界遺産
フィリピンの人気ビーチリゾート都市「パラワン」。
この場所からは、トゥバタハ岩礁海中公園や、プエルト・プリンセサ地底河川国立公園へ行けるので、ここを拠点にこれらの世界遺産に訪れるのが良いだろう。
トゥバタハ岩礁海中公園 自然遺産
2つの岩礁と東南アジア最大の珊瑚礁から形成される海中公園。
海亀やカツオドリなど、たくさんの海洋生物が生息する海の宝庫となっており、ダイビングの名所としても有名。
3月から6月の間しか行けないので、行く時期には注意しよう。
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豪華クルーザーに乗り、トゥバタハのダイビングを楽しむ7日間のツアー
・費用:300,000円-
・時間:7日間
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プエルト・プリンセサ地底河川国立公園 自然遺産
豊かな自然が残り、フィリピン最後の楽園とも呼ばれるパラワン島。
そのパラワン島にある、長さ8.2キロメートルに及ぶ、セント・ポール山地の鍾乳洞内を流れる河川は、航行可能な地底河川では世界最長とされている。
この河川は淡水と海水が混在することで、独自の生態系を産んでおり、ここでは珍しい動植物も目にすることが出来る。
パラワン島へはマニラ、ニノイ・アキノ国際空港からプエルト・プリンセサ空港まで飛行機で約1時間、毎日運行している。
同じくパラワン島からほど近い、トゥバタハ岩礁海中公園とセットで行ってみてもよいだろう。
ツアー予約
マニラの「サン・アグスティン教会」とパラワンの世界遺産、プエルト・プリンセサ地底川をめぐる旅。
・費用:130,000円-
・時間:4日間
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ミンダナオ島の世界遺産
ハミギタン山地野生生物保護区 自然遺産
フィリピンで2番目に大きい島、ミンダナオ島にあるハミギタン山地に設定された保護区。
約2万6千ヘクタールもある広大な土地に、1380種の野生生物が生息し、そのうち341種がフィリピンの固有種となっている。
また、絶滅寸前のフィリピンオウムやフィリピンワシの鳥類、ラン科のパフィオペディルム・アッドゥクツムの植物、絶滅危惧種のレッドラワンなどこの保護区でしか確認できない生物もいる。
National Museum of the Philippinesによると、「環境を守るため、一部の科学者のみしかアクセスできないようになっている。訪問したい場合は、ダバオ市に連絡を。」とのことだ。
参照:
https://www.facebook.com/nationalmuseumofthephilippines/posts/799889160035404
ただし、ミンダナオ島は内戦等の問題があり、旅行として行くのはかなりハードルが高いかもしれない。
(Photo by Wikipedia@natividads.com, Unknown, Simon Burchell, q phia, Jimaggro, markaharper1)