ソウルの仁川国際空港と市内へのアクセス方法

概要

特徴

仁川国際空港は、ソウルの中心から西におよそ48キロメートルのところに位置する韓国最大の空港。2001年3月29日にオープンし、2014年の総旅客数は前年比9.7パーセントアップで4551万人を超えるなど、高い成長率にも注目が集まっている。現在も2018年の平昌オリンピック前オープンを目指して、新たにターミナル2を建設中だ。

大韓航空とアシアナ航空のハブ空港であり、国際空港評議会（ACI）の空港ランキングでは連続して「世界最優秀空港賞」を受賞するなど、国際的にも評価が高い。羽田空港や成田空港や関西国際空港をはじめ、日本各地の空港との直行便も多数就航している。ターミナルビルから搭乗棟（コンコースA）までは、地下を通る新交通システム「スターライン」で移動することができる。

・仁川国際空港公式HP
http://www.cyberairport.kr/pa/ja/a/index.jsp

ターミナル

旅客ターミナルはイギリスの建築家であるテリー・ファレルの設計。地上4階、地下2階からなり、大型帆船の帆をイメージしたなめらかで美しいデザインが特徴だ。

■地下1階
高速鉄道乗り場、ショッピングモール

■1階
到着フロア、バス・タクシー乗り場

■2階
空港鉄道連絡通路、インターネットラウンジ

■3階
出発フロア

■4階
飲食店、ショッピングエリア

2008年には外国航空界社専用の搭乗棟「コンコースA」も新設し、アジア最大規模のハブ空港として更なる活気を見せている。韓国の航空会社を利用している場合には利用できないので注意。

さらに、旅客ターミナルから徒歩5分の場所には空港鉄道等の交通機関や商業施設が入った「交通センター」がある。地上2階、地下5階建てで、航空機の翼や象徴する構造が魅力的だ。

・各ターミナルのマップ
http://www.cyberairport.kr/contents/pa/ja/c/4/11/PA_C_4110.jsp

Wi-Fi、SIMカード

空港内では無料Wi-Fiが利用可能。〈AIRPORTWIFI〉のネットワークを利用して簡単な登録をすることで、インターネットに接続することができる。訪れた際にはぜひ活用してほしい。

また、到着ゲート近くのコンビニでは旅行者向けのプリペイド式SIMカードも購入している。フリーWi-Fiスポットはソウルの至る所にあるのでSIMカードは必ずしも必要なアイテムではないと言えるが、滞在中にマップを利用したりこまめにネットを使用する予定のある場合には旅行計画に合わせたカードを購入してみよう。

乗り継ぎ

仁川国際空港は日本人の利用も多く、空港内の各地には日本語の案内表示があるので安心だ。乗り継ぎをする場合は、到着後すぐに「 Transfer」の表示に従って進もう。

なお、大韓航空はターミナル1、ANAやJALはサテライトターミナルに到着する。サテライトターミナルに乗車したら、スターラインに乗車してターミナル1まで移動し、「Transfer」の案内に従って保安検査場で手荷物検査を受ける。手荷物検査後は「Departures／出発」の案内板に従って3階の出発ゲートへ向かい、掲示板で自分が搭乗する飛行機のゲート番号を確認。ボーディングタイムまでに指定のゲートへ向かおう。

免税店、飲食店

各ターミナルでお土産屋、免税店が充実しており、お菓子からブランド品まで、ほとんどのものが手に入る。空港内には複数のラウンジがあるので、トランジットで訪れた場合にはシャワーを浴びたり仮眠を取ったりしてリフレッシュする事も可能だ。

両替所、ATM

両替所とATMは空港各所に、観光案内所はターミナル1階の出口5の前に、手荷物預かり所は3階出発ホールの宅配カウンターにある。詳細な地図や時刻表はホームページ等で確認しよう。

ラウンジ

プライオリティパス（年会費を支払う事で世界中900ヵ所以上の空港ラウンジに無料で入場できるパス）を使って入場可能なラウンジは以下の通り。シャワーの設備があるのは「Asiana Lounge」、「ASIANA BUSINESS LOUNGE」、「MATINA」。その他のラウンジの入室資格はカード会社等で確認を。

■コンコースA
ASIANA LOUNGE（営業時間は6:00-22:00）、KAL LOUNGE（営業時間は6:30-22:30）

■旅客ターミナル
ASIANA BUSINESS LOUNGE（営業時間は5:00-00:30）、MATINA（営業時間は7:00-21:00、2ヶ所あり）、SKY HUB LOUNGE（営業時間は7:00-21:30、22:00-6:00、2ヶ所あり）

➡ ラウンジが利用できるクレジットカードはこちら

仁川国際空港から市内へのアクセス

到着ホールはターミナル1階になる。入国審査⇒預けた荷物の受け取り⇒税関を通過して出口を出たら、空港内の標識にしたがって各交通機関の乗り場へ向かおう。仁川国際空港鉄道-市内間へは複数の交通ラインがつないでおり、スムーズな乗り継ぎが可能だ。

仁川国際空港鉄道（A’REX）で市内へ

仁川国際空港とソウル駅を結ぶ列車。ノンストップの直通列車と各駅停車の普通列車がある。

■所要時間
直通列車：ソウル駅まで43分。30分-40分おの運行。
普通列車：金浦国際空港まで35分、ソウル駅まで56分。

■料金
直通列車：ソウル駅まで大人片道₩8,000（ウォン）。
※直通列車専用チケット、ソウル駅から別のサービスに乗り継ぐ場合は連携割引が適用され、片道料金が₩6,900になる。
普通列車：ソウル駅まで大人片道₩4,150。
※T-moneyカードの料金、1回用交通カードの場合は＋₩100。到着駅で払い戻しされる₩500のデポジットがかかる。

ターミナル到着ホールの「45」番案内ブース、交通センター地下1階のトラベルセンター、地下2階の直通列車顧客案内センターまたは空港駅にある券売機で購入可。

■乗り場
黄色の「空港鉄道」のサインにしたがって、ターミナル地下1階から隣接する交通センター地下1階の「A‘REX仁川国際空港駅」へ。
※向かって右側が直通列車の改札、左側が普通列車の改札。

また、直通列車を利用の場合、提携ホテルのシャトルバスが無料で利用できる。乗り場はソウル駅1階のシャトルバス乗り場。

提携ホテル⇒HOTEL SKYPARK、Hilton、CENTER MARK、Tmark HOTEL、Staz Hotel。

・シャトルバス案内/時刻表のHP
http://www.arex.or.kr/content.do?url=&menuNo=MN201503300000000005&contentNo=&clientLocale=ja_JP&clientDevice=Normal

KAL Limousineで市内へ

仁川国際空港とソウル市内を結ぶ高級リムジンバス。市内主要ホテルを中心に停車する。高級リムジンバスは一般リムジンバスに比べて座席が広く、スーツケースもバス下のトランクに預けることができ、停車する停留所も少ない。

空港の停留所は2ヶ所あるので近い方から乗ることができるが、確実に座りたい場合は番号の小さい方の停留所へ。日本語のアナウンスあり。

■所要時間
ソウル市庁（City Hall）エリアまでおよそ70分-80分。
南山（Namsan）エリア/江南（Gangnam）エリア/韓国都心空港ターミナル（COEX）エリアまでおよそ80-90分。夜行バスを除き、運行は20分-30分に1本程度。

■江北（Gangbuk）方面
・6701系統
ソウル市庁エリア行き。プラザホテル、ロッテホテルなどに停車。15-20分おき（4:45-22:44）の運行。

・6702系統
南山エリア行き。ソウル駅、ミレニアムヒルトンホテルなどに停車。20-30分おき（5:02-22:40）の運行。

・深夜バス
麻浦（マポ/Mapo、ソウルガーデン/Seoul Garden）→ソウル市庁（KALビル）→ソウル駅。23:30と1:00（北京から到着のKB854便用）の運行。

■江南（Gangnam）方面
・6703系統
江南エリア行き。パレスホテルソウル、リッツカールトンホテルなどに停車。20分-30分おき（4:53-23:00）の運行。

・6704系統
COEXエリア行き。インペリアルパレス、COEXインターコンチネンタルなどに停車。20分-30分おき（4:48-22:42）の運行。

・深夜バス
パレスホテル（盤浦/Banpo）→COEX（三成/Samseong駅）→蚕室（チャムシル/Jamsil）。23:30と1:00（北京から到着のKB854便用）の運行。

■料金
大人片道₩1万6000。到着ホール内「4」番出口と「5」番出口の間にある「KAL Limousine」のカウンターまたは停留所で購入可。

■乗り場
到着ホール「4」番出口を出たところのバス停「4B」または「11」番出口を出たところのバス停「11A」。
※深夜バスはバス停「4B」から。

Airport Limousine Busで市内へ

■所要時間
市内中心部まで渋滞がなければおよそ70分-90分。夜行バスを除き、20-40分おきに運行。

■江北（Gangbuk）方面
・6001系統（高級）
明洞（Myeong-dong）駅行き。ソウル駅、南大門（Namdae-Mun）市場などに停車。バス停「6A」または「12B」。
料金：₩1万4000
20分-25分おき（5:50-22:40）の運行。

・6005系統（高級）
ソウル市庁方面行き。弘済（Hongje）駅、南大門市場、ソウル市庁などに停車。バス停「5B」または「12A」。
料金：₩1万5000
30分-40分おき（6:35-23:00）の運行。

・6010系統（高級）
往十里（Wangsimni）駅行き。漢南（Hannam）駅などに停車。
バス停「6B」または「13A」。
料金：₩1万5000
30分おき（6:20-22:55）の運行。

・6015系統（一般）
明洞駅行き。ソウル駅、南大門市場などに停車。
バス停「5B」または「12A」。
料金：₩1万
10-20分おき（5:35-22:50）の運行。

・6030系統（高級）
漢南洞（Hannam Dong）方面行き。龍山（Yongsan）駅、二村（Ichon）駅などに停車。バス停「6B」または「13A」。
料金：₩1万5000。30分おき（6:30-23:00）の運行。

・深夜バス
ソウル駅」方面。韻松亭（SongJeong）駅→塩倉洞（Yomchangdong）→ソウル駅。
バス停「5A」。0:00、3:50の2本運行。

■江南（Gangnam）方面
・6016系統（一般）
教大（Seoul National Univ. of Education Sageori）行き。梨水（Isu）駅、舎堂（Sadang）駅などに停車。
バス停「5B」または「12A」。
料金： ₩1万
30-40分おき（6:30-22:40）の運行。

・深夜バス
「江南ターミナル」方面。松亭駅→塩倉洞→江南ターミナル。
バス停「5A」。1:20の1本運行。

■チケット購入場所
到着ホール内「8」番出口と「9」番出口の間にあるチケット売り場、到着ホール4、6、7、8、11、13番出口の外にあるチケット売り場または乗り場係員から購入可。

■乗り場
空港の停留所は2か所あるので近い方から乗ることができるが、確実に座りたい場合は番号の小さい方の停留所へ。

送迎で市内へ

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タクシーで市内へ

ソウルのタクシーは一般タクシーの他、割高だが日本語や英語ができるドライバーも多くサービスが比較的良い模範（モボム）タクシーと大型（ジャンボ）タクシー（8人乗り）、ソウル市公認で2009年から運行をはじめた日本語や英語などの外国語対応で観光客向けのインターナショナルタクシーがある。

韓国の公認タクシーは屋根の上に「TAXI」のサインがあり、ナンバープレートは黄色。
空港内で客引きをしている悪質な非公認のドライバーもいるため、タクシーを利用する際はタクシー乗り場から公認のタクシーに乗るようにしよう。また、乗車したらメーターがきちんと動いるか確認することをお勧めする。

■所要時間
市内中心部まで渋滞がなければおよそ60分-75分。

■一般タクシー
車体は主にオレンジ色（ヘチ/HAECHタクシー）またはシルバー/白（個人タクシー）。
乗り場：「6C」ソウル方面、「6D」京畿方面、「7C」仁川方面。
料金：メーター制（基本料金は₩3,000）。深夜（0:00-4:00）/市外へは20パーセント割増、高速道路通行料は別途加算。
ソウル市庁までおよそ₩4万5000。江南（Gangnam）までおよそ₩5万。

■模範/大型タクシー
車体は黒で屋根の上のサインは黄色。※大型タクシーに形を似せた非公認の「CALL VAN」に注意。
乗り場：「8C」模範タクシー、「5C」模範大型タクシー。
料金：メーター制（基本料金は₩5,000）。深夜割増なし、高速道路通行料は別途加算。

■インターナショナルタクシー
オレンジ色、「International Taxi」のロゴあり。中型/模範/大型の3タイプ。
到着ホール「4」番と「5」番出口の間と「8」番と「9」番出口の間にインターナショナルタクシーの案内デスクあり。
乗り場： 「4D」。
仁川国際空港-ソウル市内はエリアごとの定額料金制。
「A区間」： 金浦空港、麻浦、永登浦など
中型タクシーで₩5万5000、模範/大型タクシーで₩8万。
「B区間」： ソウル市庁、東大門、明洞など
中型タクシーで₩6万5000、模範/大型タクシーで₩9万5000。
「C区間」： 江南、ロッテワールドなど
中型タクシーで₩7万5000、模範/大型タクシーで₩11万。

※エリア外はメーター制（基本料金は中型：₩3600、模範/大型：₩5000）。

■乗り場
到着ホール4番-8番出口を出たところのタクシー乗り場。

(Photo by Phillip Stewart Tzuhsun Hsu Rupert Kim Sharon Hahn Darlin TravelingOtter)

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