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豫園の観光情報(歴史・料金・行き方・営業時間)

豫園 (ヨエン)
豫园 (ユーユェン)

2023/11/10 更新

基本情報

住所

上海市 安仁街218号

メトロ10号線豫園駅1号出口より徒歩約10分

料金

4月-6月、9-11月は40元
1月-3月、7月、8月、12月は30元
学生(要身分証)と60歳以上は半額
6歳未満は大人1名につき1名無料で入場可

営業時間

8:30-17:15(入園は16:45まで)

休業日

年中無休

HP

データガイド
アクセス・入場
データガイド

概要

特徴

豫園は、黄浦区安仁街に位置する江南様式庭園の名園。元や明、清の時代から民国初年まで長く上海の政治や文化の中心地であった、上海の一大観光地だ。これまでに幾度もの荒廃を乗りこえ、1982年に全国重点文物保護単位(国家級の文化遺産に対してつけられる名称)に指定された。面積は約2万平方メートルで、園内は、三穂堂、万花楼、点春堂、会景楼、玉華堂、内園の6つの景区に分かれている。なお、豫園の「豫」とは、安泰、平安等を意味している。

また、豫園周辺には一大ショッピングエリアである豫園商城が広がり、九曲橋近くには日本にも支店を持つ小籠包の老舗「南翔饅頭店」が営業中。上海の伝統的な建築群はもちろん、ショッピングやグルメも楽しめるスポットだ。

歴史

元々は明代の役人であった潘允端が父潘恩のために造園を計画。1559年に着工し、18年の歳月をかけて造営された。しかし、潘恩は完成した庭園を見ることなくこの世を去ってしまう。その後、潘氏の没落により庭園は荒廃するも、1760年(清の乾隆25年)、地元の名士たちにより修復。隣接する上海城隍廟の廟園として、「西園」と改称された。

しかし、アヘン戦争や太平天国の乱などの戦乱に巻き込まれ、庭園は再び荒廃。1950年代から再び修復作業が行われ、1956年には西園の約半分を改修整備、その部分が再び豫園と呼ばれるようになった。ちなみに残りの部分は豫園商城となる。

1961年より一般に公開に至るも今度は文化大革命により荒廃。1980年代に修復され、1982年には全国重点文物保護単位に指定された。

チェック

①玉玲瓏、大假山

庭園に置かれた不思議な石

豫園を訪れたらぜひ鑑賞したいのが、穴だらけの奇妙な形をした石。これは「太湖石」とよばれる石で、太湖という蘇州近くにある湖周辺の丘陵から切り出されたものである。石灰岩でできているが、長い年月太湖の水に浸食された為に穴が開き、複雑な形となっているのが特徴で、中国では様々な庭園に鑑賞用として置かれている。中でも豫園で最も有名な石といえば玉華堂景区にある「玉玲瓏」で、江南三大名石の筆頭と言われるほどの名石である。

ちなみに名石の条件としては、透けて見えるほどに痩せている事、しわが多い事、穴が多くその穴が石の中でつながっていることなどが挙げられる。他にも万花楼の池周辺等でも太湖石を鑑賞することができる。

また、名石を鑑賞する際は三穂堂景区にある武康黄石で造られた築山「大假山」も合わせて注目したい。明代の名工、張南陽により手がけられたこの築山は、浙江省武康から切り出された石を使って造られている。霧雨の中、池を挟んで建つ仰山堂の巻雨楼から見る大假山は豫園随一の絶景と称えられている。

②建造物群

個性ある建造物の数々に注目

庭園内には多くの楼閣や東屋が建っている。それぞれの建造物の個性に着目しながら庭園を巡りたい。

三穂堂景区にある三穂堂は1760年、豫園修復の際に創建され、当初は楽寿堂と呼ばれていた。上海の役所として使用され、地元の名士が集う場所であった。「三穂」とは豊作を意味し、建物内部には穀物の装飾が見られる。また、くぎを1本も使わず建築されているのも特徴の一つだ。

点春堂景区にある点春堂はかつて(1853年-)「反清復明」をスローガンに活動していた秘密結社、小刀会により使用されていた。太平天国の乱で1度破壊されていることから、建物内には太平天国を経験した画家の絵や太平天国に関する史料などが展示されているのが特徴である。

会景楼景区にある会景楼は庭園の真中にあり、豫園全体を見渡すことができるように造られている。また、その北にある九獅軒が池に張り出した造りになっているのは、池を泳ぐ魚を見て楽しむという趣向で造られている為。庭園を心ゆくまで楽しむ工夫が凝らされている。

玉華堂景区にある玉華堂は潘允端が書斎として使用していた建物。彼はお気に入りだった玉玲瓏を眺めながら仕事をしていたのだろうかと想像が膨らむ。

内園景区にある古戯台は、鳳凰、獅子、龍などの彫刻が特徴的な建造物で、江南で1番の古戯台とも言われている。

③龍墙

龍の装飾に隠された秘密

園内の塀に注目すれば、龍の装飾を見つけることができるだろう。この龍は「龍墙」と呼ばれており、実は大きな秘密を抱えている。中国では本来、龍の指は4本と決まっているのに、ここの龍には指が3本しかないのだ。これはかつて龍の装飾を使うことができたのが皇帝のみであった為、「これは龍ではない」という意味を込めて指の数を減らしたからだという。龍墙は庭園内に5つあり、尻尾もあるので探してみてはいかがだろうか。

編集部一押しの観光プラン

豫園から観光トンネルまで、上海の新旧名物揃い踏み

  • 上海一日観光B 豫園&外灘&東方明珠他

    上海の新旧の魅力を味わえる心踊るプランだ。豫園の水墨画のように美しい風景を見学、茶道体験に点心ランチ。その後は観光名所として有名な外灘や話題の観光トンネル体験と刺激的な観光が続く。ショッピングの時間もあるのがうれしい。

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    アクセス・入場

    豫園へのアクセス


    メトロ10号線豫園駅1号出口より徒歩約10分。アクセスが良く、個人でも訪れやすい場所である。ゆっくり楽しむなら、観光客の少ない朝早い時間に訪れたい。

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