概要
特徴
上海市黄浦区にある、孔子を祀った廟。1294年(元の時代の至元31年)に建造される。4度の移転を繰り返した後、1855年(清の時代の咸豊5年)に現在の場所に落ち着く。1864年に再建され現在に至る。「上海市文物保護単位」に指定され文化財として保護されており、最近では1997年に大修復工事が行われた。
元から清の時代までの間、この地方の最高学府として権威を振るい、279名もの科挙合格者を輩出。しかし科挙制度の廃止とともに学府としての機能は停止した。しかし、学問との関わりは学府としての機能を失った後も深い。上海教育局が置かれ、1936年には上海市民衆教育館となり図書館が併設された。現在でも試験の合格祈願に訪れる人の足は絶えない。
見どころ
注目したいのは孔子像が安置されている大成殿の内壁にかけられた52枚の青石板。上海の書家・劉小春氏により1万6400余りの字からなる「論語」が彫られたものである。また、毎週日曜日に開催されている古本市にも足を運んでみたい。1986年から始まったこの古本市は1日に1万人もの人が訪れるほど人気。値引き交渉をしてから買うのがお勧めだ。
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