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上海の治安・危険情報、犯罪の手口や、危険なエリア

【中国】上海の治安・危険情報

2018/03/09 更新

データガイド
データガイド

上海は海外邦人数第一位の、いわずとしれた中国経済の中心地だ。治安も中国の中では1、2を争う良好さで、夜の一人歩きもできるしパトカーの音を聞く事も滅多にない、比較的安心できる土地と言えるだろう。

とはいえ、世界各国から旅行客が集まる大都市だ。東京から片道3時間少々で行ける近さと気軽さも相まって、危険に対する意識が希薄になる事が多い。何があってもおかしくはないというスタンスは崩さない事が肝要だ。

中国の犯罪データ

世界平和指数ランキングは124位(162ヵ国中)
殺人発生率は0.82件/10万人当たり

(出展は経済平和研究所及びUNODC)

上海の犯罪事例

現在のところ、日本人だけを狙ったような犯罪や、特殊なやり口による事件の被害は確認されていない。しかし、駅、ホテル、レストラン、観光地、空港等でバッグの置き引き、バッグ内の財布やパスポートのスリ等の報告が多数寄せられている。高価なものを持ち歩かない、ガイドブックを見ながら歩かない、知らない人に対応しない、荷物を置いたまま離れないといった基本的な対応策に加えて、上海で多発する犯罪手口とその対応策をよく理解して安全な旅を心がけよう。

また、何か事件に巻き込まれても、日本国内での事件・事故の処理や対応ぶりと同じレベルのものが得られる訳ではない。法制度、文化背景、風俗習慣などその国についての情報を知る事が犯罪対策への第一歩だ。

また、日中間には過去の歴史に関わる敏感な話題が今なお多数残っている。何十年も前の出来事だがまだまだデリケートな問題である為、むやみに言及すると思わぬトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性があるので注意しよう。


  • スリ

    上海で観光客が被害にあう犯罪で最も多いのがスリだ。上海のあらゆるところでスリにあう可能性がある。特に被害が多く報告されているのが混雑した電車やイベント会場、観光地や繁華街の人ごみ等。日本人は無意識に財布やケータイをズボンの後ろのポケットに入れてしまいがちなので注意しよう。

    ■手口例
    ・混雑した電車内で数人で囲み、身動きが取れない状況でバッグやポケットから貴重品を盗む。
    ・一人が話しかけて気を引いているうちに、仲間が後ろから貴重品を盗む。
    ・「シャッターを押して下さい」と近寄り、「実は日本語を勉強してる」と親近感をだして、お茶会に誘い中国茶を高額で買わせる。
    ・「日本語を教えてくれ」と声をかけ、一緒に入店した飲食店で高額な料金を請求する。

    ■対応策
    ・荷物からは必ず目を離さず、バッグやリュックは前に持つようにする。
    ・誰かに話しかけられた場合は身の回りのものに気を付ける。できるだけ怪しい人は無視するのが良い。
    ・混雑している車両や時間帯を避ける。
    ・荷物を複数に分ける。
    ・外側のポケットに荷物を入れない。
    ・知らない現地の人にフレンドリーに話しかけられても、安易に付いて行かない。

  • ひったくり・強盗

    スリの次に多いのがひったくりや強盗等、直接的な危害も加わる可能性もある犯罪だ。ひったくり犯と荷物の奪いあいになって怪我をしたといった報告も寄せられている。

    ■手口例
    ・道路側にかけていたバッグをオートバイでひったくり。
    ・旅行者がタクシーに乗っている時に、開いている窓からスマートフォンを強奪。
    ・車のトランクをこじ開けらて強奪。

    ■対応策
    ・バッグやリュックは必ず道路とは反対側で持つようにする。
    ・服の下に隠せるタイプの鞄を持ち歩く。
    ・窓が開いている時にスマートフォンを触わらない。
    ・行った事のない場所を夜間に出歩くのは極力避ける。
    ・貴重品の分散所持。

  • 上海で犯罪が発生しやすい場所

  • 上海駅

    旅行者にとっては利用せざるを得ない上海で最も大きな駅。それゆえ混雑しており、スリが多発する。また、電車の切符が買えなかったらしい人達が付近の広場で野宿しており、その群れを超えて行かなければならないという事態になる事もある。

    偽警察官も出没しており、主に外国人旅行者をターゲットに「麻薬捜査の為持ち物を見せてください」などと言い、バッグや財布をチェックするふりをして現金など貴重品を奪うケースも。不審に思ったらその場から逃げる、周りの人に助けを求める、身分証の提示を求める等しよう。


    その他、旅行者に道を教えるふりをしてスリをしたり、わざと服にコーヒーなどをかけて拭う間にスリを行ったりする輩もいるので、見知らぬ人間に話しかけられたら必ず警戒するようにしたい。

  • 高級ホテル、レストラン付近

    上海は治安が良い場所だが、近年、地方からの出稼ぎ労働者も多くなってきており、治安悪化が懸念されている。物乞いも増え、ホテルやレストランの前にいると寄ってくる事がある。寒い季節になると子供の物乞いも増えるが、同情を狙って犯罪に巻き込もうとする手口も多いので気をつける事。

  • 海外旅行保険には入るべき?

    海外旅行保険には傷害治療費用や賠償責任など様々な補償がついているが、必要以上の補償や保険金が設定されているケースが多々ある。そこでHowTravel編集部では、どのような補償が実際に使われ、どのくらいの保険金が支払われたかを調査し、各社の海外旅行保険を比較し、保険選びのポイントをまとめた。

    特に、ツアーやホテルのネット予約時に勧められた保険や、空港のカウンターで保険に申込んでいる人は、割高な保険に加入している可能性が高い。以下の記事内では無料の海外旅行保険も紹介しているので、是非ご一読頂きたい。

    ➡ 海外旅行保険選びのポイント記事はこちら

    もしも上海で犯罪に遭ってしまったら

    注意を払いながら観光する事でほとんどの犯罪からは逃れられるが、不幸にも犯罪に遭ってしまった場合は、被害を最小にとどめる為にも迅速に行動が必要だ。


    盗難の場合

    警察署で事情を説明し、盗難証明書を書いてもらおう。盗難証明書はパスポートの再発行手続きや、保険会社やカード会社の保証手続きに必須な書類だ。盗難証明書が手に入ったら保険会社やカード会社に連絡を。

    上海市公安局
    ■住所:中国、Shanghai, Huangpu、福州路185号
    ■電話番号:+86 21 6231 0110

    また、パスポートが盗まれた場合は日本大使館に行く必要がある。

    在上海日本国総領事館
    ■住所:8 Wanshan Rd、Changning, Shanghai、中国
    ■電話番号:(021)5257 4766

    暴行の場合

    警察に行き、暴行を受けた旨と検査を受ける意志を伝えよう。料金が心配なら最初に聞いてみても良いだろう。上記の上海市公安局に電話しよう。

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    (Photo byRick Turoczy, Dennis Skley, bergmannRadio Saigon, )

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