建築物
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仁慈堂大楼
アジアで初めて創られた慈善施設
セナド広場の一角に建つ建物。 かつては仁慈堂の施設として使われていたが、現在では1階は公証役場として、2階はキリスト教ゆかりの品などを展示する博物館として使用されている。 ちなみに仁慈堂とは、ポルトガルのレオノール女王が1498年に本国で創設した慈善福祉団体の名前。
聖ラザロ教会
ハンセン病患者の心のよりどころであった場所は、シンプルながらも神聖な雰囲気
マカオ北区、中央部に位置する聖ラザロ教会は、1570年に建設された大変に歴史のある教会である。 元々はハンセン病患者の収容施設に隣接した教会であり、幾多の差別を受けてきたハンセン病患者たちの心のよりどころとしての役割を果たしてきた。
観音堂
荘厳な中国寺院は、地域に根差した寺として親しまれる
マカオ北区の中心部、高層マンションも立ち並ぶ住宅街の真ん中に、観音堂は建立されている。 観音堂はその規模や建築様式の美しさから、マカオにおける三大古廟として有名であり、国外からの観光客も数多い。
カテドラル(大堂)
400年の歴史をほこる、マカオカトリック教会の中心的存在
マカオの中心部に建つカテドラル(大堂)は、はじめは1576年頃に建てられた木製の小さなチャペルであった。 1622年に、アジア諸地域の主教管区となり大聖堂に昇格、イエスのである聖ラザロに捧げる教会として、土と藁を使ったレンガ造りの建物が作られた。 以来、マカオのカトリック教会の中心としての役割を果たしている。
ギアの要塞・灯台・教会
マカオで最も高い山の上の要塞と教会と灯台
マカオ半島の中央部東側、ギア灯台の建つ松山(東望洋山)は標高97メートルの、マカオで最も高い山である。 1622年にオランダがマカオを攻撃した為、この地に砲台が備えられることとなった。その後、1622年から1638年にかけて要塞が築かれた。同じ頃、要塞内に、聖母マリアを祀るギア教会が設立された。1996年の教会の補修工事の際に、中国風の絵で聖書のモチーフを描…
ドン・ペドロ5世劇場
マカオのコミュニティのかつての中心的社交場
ドン・ペドロ5世劇場の歴史は1860年頃に始まる。東洋で最も古い男性社交クラブ「マカオ・クラブ」のポルトガル人により、レクレーションを目的としたアジア初の洋式劇場として建設された。その為、劇場には当時のポルトガルの国王の名前が付けられている。内部にはオペラを公演するための円形の劇場や、ダンスのための舞踏室が作られた。社交場として、マカオコミュニティの中心的な…
聖ヨセフ聖堂
中国を代表するバロック建築の教会
聖ヨセフ修道院の隣に位置する教会で、地元の人々からは「三巴仔」とも呼ばれている。 聖ヨセフ修道院は、聖ポール大学とともに1728年に創設された修道院。中国や日本、その近隣への宣教活動の拠点であり、大学と同等の教育機関を持っていた。その隣、イエズス会により建てられた教会が聖ヨセフ聖堂である(着工は1746年、竣工は1758年)。 ユネスコが2001年に発行した…
カーサ庭園
ポルトガルとイギリスの面影が残る歴史ある邸宅
カーサ庭園は、マカオに数多くある世界遺産の一つ。 もともとは、1770年代にポルトガルの貴族の別荘として建てられた邸宅である。建物は、コロニアル様式。 のちに、イギリスの東インド会社のマカオでの本拠地となり、事務所として使われた。 マカオ政府の所有となったあと、現在は、東方基金会というマカオの歴史や文化保存のための財団の所有となっている。
ロバート・ホー・トン図書館
地元民向けの図書館だが建物の美しさは必見
マカオ北区、西岸沿いにあるロバート・ホー・トン図書館は、その機能から地元民向けの施設として運営されており、海外の観光客向けの施設とはあまり言えない。 しかしながら、その建物の美しさ自体は、マカオ内部でも指折りのものだと言える。
関帝古廟
かつて経済の中核を担ったこともある、マカオの商売繁盛のシンボル
三街會館と呼ばれることもある建物、関帝古廟は、後漢末期に帝位に就いていた関聖帝を祀る廟である。 周囲のごみごみとした景観に紛れて建っているので、前情報がなければおそらく見落としてしまうことだろう。